Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 路傍の花

彼岸過ぎて暖かくなったら草木の緑が目にしみ、花々が一斉に蕾を開き、目を楽しませてくれる。 今日もきょろきょろしながら、2時間足らずの散歩中に出会った道ばたの野花を、コンパクトデジカメに収めた。 カラスノエンドウ グリンピースにそっくりの赤紫の…

 1月の花

日本列島も北の国ではまた豪雪、吹雪の予報であるが、冷たい風の吹く中、早くも春の訪れを告げる花にも出会った。 毎年顔を見せてくれる田圃の南斜面に、早くも蕗の薹。 紫の袴ゆるめて蕗の薹 耶馬渓石 顔を近づけると甘い香りの臘梅。花びらが蝋細工のよう…

 紫陽花

梅雨どきの花といえばあじさい、散歩の途中でもたくさんのあじさいが目にとまった。 花が咲いてから順々にその色を変えることから「七変化」とか「八仙花」とも呼ばれるが、もとは額紫陽花を原型とする日本原産種といわれる。花びらのように見える4枚の萼の…

 烏瓜の花

散歩コースの道の脇に、笹に巻き付いたこの花を見かける。雌雄異株で、細い蔓につく花は糸状に細かく裂け、まるで純白のレースのカーテンを広げたようである。夏の夕方から花弁を開き、朝にはしぼむ。夜に咲く花なので、雄花、雌花間に花粉を媒介するのは蝶…

 夏の花

90分ほどの散歩で出会った炎天下の花たち。どの花も、真夏の太陽が好きらしい。 ひまわりにもう追い越され1年生 渓石 早起きは三文の徳蓮開く 渓石 道のべの木槿は馬に食はれけり 芭蕉 公約を疑ふ一票ダリアの緋 渓石 グラヂオラス妻は愛憎鮮烈に 日野草…

  絢蘭豪華

「みどりの日」の4日、二人で新緑の中をドライブ、といっても“安・近・短”ということで、農業文化公園で開催されている洋蘭展を見に行った。入口付近にはすでに甘い、ほのかな蘭の香りが漂い、会場に入ると正面に最優秀賞受賞作が飾られている。 蘭といっても…

 散歩で出会った花

この春は例年より2週間も早く桜が満開となりましたが、桜に限らず、なんの花も先を争うように咲いています。昨日の散歩でも、妍を競うかに咲き誇っているたくさんの花に出会い、デジカメに納めました。 チューリップ喜びだけを持ってゐる 細見綾子 雨を見て…

 彼岸花

今年もちょうど彼岸の頃、真っ赤な彼岸花が咲いた。この花は、不意にポッと蕾をつけたつるんとした茎が出てきて、ある日急にぱっと咲くのだ。あぜ道や野原一面に咲いた様は、まさに燎原の火となる。 曼珠沙華竹林に燃え移りをり 野見山朱鳥 秋の彼岸の頃に咲…

 6月の花

うっとうしい黴雨が続いています。雨の止んだ頃を見計らって散歩に出ると、長雨の下、花々が造化の妙を見せてくれます。 トケイソウ(時計草) 見れば見るほどマッコト、時計に似ています。原産地はブラジルからペルーの熱帯域らしいが、日本へは江戸時代初…

 春爛漫

散歩道に見える花々、爛漫の春である。 たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ 坪内稔典 どこにも火の気は見えないが… たんぽぽの絮になる日のいつも謎 石井美穂 お遍路の通り過ぎたる踊子草 今井千鶴子 そら豆の花海へ向き海の声 川崎展宏 雨毎の蘇枋の色も見…

 返り花

ことしまたここに躑躅の返り花 十遍捨逸句 小春日の暖かさに間違ってひょこっと顔を出したツツジが、この冬一番の寒さの中に震えていました。ここのツツジは毎年5,6輪の返り花を咲かせますが、今年はたったの1輪だけ寒そうに咲いています。 テッポウユリ…

 アジサイ

しとしと降る雨に濡れてひときわ目立つ花がアジサイである。散歩途中で見かけたアジサイを撮った。大ぶりの毬状の花はガクアジサイ(額紫陽花)を園芸用に改良したものというが、原種のガクアジサイそのものも、あまり目立たないが風情がある。 このガクアジ…

 蓮とオクラ

毎年のことだが今頃の時期、散歩コースの蓮池に上品な薄桃色の蓮の花が目を楽しませてくれる。 あたりにはあえかな香りも漂う。仏教の世界では蓮花(れんげ)と呼ばれ、極楽の象徴である。だから仏像は、蓮の花の台(うてな)の上におわす。花が終わってでき…

 花の個性

毎日の散歩でさまざまな花々に出会う。四時花咲く日本の自然を、改めてありがたいと思う。自然に生きているもので、全く同じものがないことにもうなずく。よく見れば花の姿形、色、においもみんな違って個性的である。まさに造化の妙である。 ノウゼンの花は…

 蓮の花

昔、別府の海岸に近いところは湿地が多く、レンコン畑が広がっていたそうだ。今の市立南小学校の旧称は蓮田小学校だったという。現在は近くの古市から関の江にかけての日豊線の西側に蓮田が残っていて、ここは散歩コースである。蓮田のそばを通るとき、蓮の…

 卯の花

今や、近くの小川の岸辺あたりの白い卯の花が真っ盛りで、日暮れ近くになってもそこだけ明るい、まさに「卯の花明かり」の情景が見られます。枝を折ると中はうつろになっているので「ウツギ(空木)」ともいいますが、ウツギの花は旧歴の4月のちょうど今頃…

 散歩の花

雨上がりの花々はひときわ美しい。20日は24節気の「穀雨」だったが、このところの雨で、木々の柔らかい芽吹きも一気に緑色を深めてきた。 重たげな牡丹桜の愁ひかな 廃屋の土塀に燃ゆる紅つつじ 風吹けば笑ひつづける豆の花 ビーグルの眼のやうな豆の花 …

 路傍の花

今日の散歩で出会った花々。顔を近づけてよく見ると、造化の妙、それぞれ個性的で美しく可愛い。 ハナニラ ホトケノザ シロツメグサ セイヨウタンポポ スズランソウ ? ショカツサイ 雑草と言う草あらず仏の座 宇咲冬男 雑草としてたんぽぽを刈り尽くす 澤木…

 白い花が咲いてた

そろそろあちこちで桜の開花宣言であるが、気象庁は今年から開花宣言をやめるそうだ。民間のウェザーニュースにお任せだとか。開花宣言の目安になるのはソメイヨシノだが、ソメイヨシノは豪華絢爛で文字通り華々しく、ぼんぼりに照らされた夜桜や花見にはい…

クリスマスローズ・バイモ

日本列島は真冬へ逆戻りの昨日今日、別府市内も真横に吹き付ける台風並みの強風に雪も混じっていた。句会会場の公民館玄関横のシモクレンやコブシの花、せっかく開いた花びらたちが時ならぬ春の嵐に震えて耐えていた。 そんな震え上がる寒さの中を、N子さん…

 ロウバイ

いつもの散歩道の民家の庭先に、今年もロウバイが咲いていました。鼻を近づけると、上品な甘い香りがします。梅に似た花びらは、なんだか蝋細工のようです。名前の由来に二説あるそうで、蜜蝋のような光沢をもっていて蝋細工のようなので蝋梅、また、陰暦十…

 花見ず葉見ず

黄金の稲穂のほとりにあれほど真っ赤に燃えていた彼岸花もいつか全く見なくなり、今はその後に濃い緑の葉っぱがかたまって茂っています。彼岸花は花と葉が同じ根茎から出るのに、花は己の葉を見ることなく、また葉も己の花を全く見ることのない一生です。何…

 秋の花百態

今日も散歩でいろいろな花に出会いました。 そよぐ かおる ひしめく あつまる うなだれる はびこる

 彼岸花考

日本人なら誰でも知っている秋の花・彼岸花ですが、田圃の畔に燃える真っ赤な彼岸花もそろそろ盛りが過ぎつつあります。 この彼岸花ほど名前の多い花も珍しいです。曼珠沙華・死人花・幽霊花・天涯花・捨て子花・狐花・三昧花・したまがり等々。 曼珠沙華は…

 散歩で出会った花(5)

渡されし紫式部淋しき実 星野立子 おしろいが咲いて子どもが育つ露地 菖蒲あや 向日葵の空かがやけり波の群 水原秋桜子 コスモスの花遊びをる虚空かな 高浜虚子

 散歩で出会った花(4)

ベロベロネはメキシコ原産のキツネノマゴ科の小低木。重なり合った苞がエビのように見えることから、小海老草の名もある。先端の白い花は曲がっていてエビの尻尾に見える。 ニチニチソウが炎天下にたくましく咲き続ける様は、いかにもマダガスカル原産。一日…

 散歩で出会った花(3)

今頃の時節、夏の季語の花と秋の季語の花が入りまじっていて、散歩の目を楽しませてくれます。 「ザクロ(柘榴)の花」は春の、「実柘榴」は秋の季語です。手元の2冊の歳時記の例句のトップに西東三鬼の「露人ワシコフ叫びて柘榴打ち落す」があり、柘榴とい…

 散歩で出会った花(2)

蓼科の野草は多いが、この蓼は1メートル以上も丈が伸びる最も大きいオオケタデ(大毛蓼)です。丈が30センチぐらいのイヌタデは、粒々の集まった赤い花が赤飯に見えることから「赤のま(ん)ま」といい、秋の季語として俳句にもよく詠まれます。 酒蔵に親…

 散歩で出会った花たち(1)

秋の気配には遠い日盛りの下、デジカメぶら下げ道みちの花たちを撮ってみました。 ヘクソカズラの葉をとって手で揉んだら、なるほど、という匂いはたしかにしはしましたが、それにしても何ともみもふたもないネーミング、決して漢字では書きたくない名前です…

 朝開暮落花?

オクラは黄色い上品な花をつけ、花が散ったあとに直ぐ実が生ります。オクラは、キウリやナス、トマトなどの苗と同じ頃店頭に並びますが、早く植え付けてもなかなか大きくならず消えてしまい、今年も二度植えしました。やっと花から実になり三つほど食しまし…