Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 花の個性

 毎日の散歩でさまざまな花々に出会う。四時花咲く日本の自然を、改めてありがたいと思う。自然に生きているもので、全く同じものがないことにもうなずく。よく見れば花の姿形、色、においもみんな違って個性的である。まさに造化の妙である。
        
ノウゼンの花はノウゼンカズラ科の蔓性落葉木で、今、ラッパ状のオレンジ色の花を咲かせている。漢字では凌霄花と書くが、えらく難しい漢字だ。有毒植物らしい。六分咲きぐらいで花は落ち、落ちた花房は花びらを散らさず、長く咲いたままの姿をとどめるところは椿に似ている。
凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリヤ  中村草田男

       
        
 ネジバナは捩花・捻れ花・もじばな・文字摺り草・もじずり などとも呼ばれるラン科の多年草であり、野原や空き地、芝生などに生える。隣の空き地に生えたものを二株とって鉢に植えてあるが、草の中に生えている自然の状態の姿がこの花本来の魅力だ。
過日の参院選の結果民主党過半数割れして、ねじれ国会となって政局が安定しないと喧しいが、衆参とも政権党が独占するより、参議院は野党が多い方が本来のチェック機能が果たせる。もっとも、与野党が国会を党利党略による駆け引きの場とせず、国民のための立法機関であるという認識の持ち主の国会議員たちであればという前提の上での話だが…。
ネジバナは、捩れながらもまっすぐな軸は常に天を目指して咲いている。
 捩れ花可愛きことも反抗期  古希漢