Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 さようなら亀川駅木造駅舎

 夏休みに入った21日から、前の公園で小学生たちとのラジオ体操に参加している。ラジオ体操は老若男女誰でもできる国民的な体操であるが、1928(昭和3)年11月から放送されたというから歴史は古い。NHKラジオ体操は、毎年の夏休みに夏期巡回体操を行っているが、今年は8月1日に大分銀行ドームでやるそうだ。
夏は毎朝5時半頃目覚めるから、6時半からのラジオ体操に参加するのは苦にならず、元気な小学生たちと朝の挨拶を交わして体を動かすのはすがすがしい気分である。今朝は、体操のあと畠に水をやって、野菜を少し収穫した。文字通りの、朝採り野菜である。
     

亀川駅は近くに太陽の家があって、そこで働く障がいのある方々の利用者も多く、以前から駅のバリアフリー化の要求が高かったが、3年前にはエレベーターが設置された。駅の西側と東側との有機的なつながりといっそうのバリアフリー化を目指して、目下工事が順調に進んでいる。
工事の一環として、現在の木造駅舎を取り壊すために、今日24日9時から、木造駅舎お別れのセレモニーがあった。

  歴代亀川駅長さんたちも紹介され、記念撮影におさまった。
     
 乗客としては見られない、列車運行に関する機械や資料の展示もあった。
     
亀川駅は1911(明治44)年7月16日に、豊州本線亀川停車場として開業して以来、ほぼ当時の姿をそのままとどめている木造駅舎であるが、木造駅舎部分は本日7月24日をもって、99年の歴史に幕を閉じることになったのである。人間でいえば99歳の白寿を迎えてその役目を終えたわけだ。99年間でこの木造駅舎を利用した人の数はいったいどれくらいなのだろうか。改札口の木製の手すりが丸みを帯びているのが、歴史の長さを物語っている。
亀川駅の朝夕の乗降客は結構多く、1日あたりの平均乗降客数は3,018人(2007年)である。
別府市内の日豊本線の木造駅舎は、亀川停車場と同じ年に開業した豊州本線浜脇停車場(今の東別府駅)だけとなるが、この駅は2003年に別府市有形文化財に指定されて木造駅舎のまま現在も利用されている。
※ 別府を通る日豊本線の各駅については『別府の古い道 歴史散歩 p125〜p127』(別府史談会)参照