Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 紫陽花

梅雨どきの花といえばあじさい、散歩の途中でもたくさんのあじさいが目にとまった。
花が咲いてから順々にその色を変えることから「七変化」とか「八仙花」とも呼ばれるが、もとは額紫陽花を原型とする日本原産種といわれる。花びらのように見える4枚の萼の中心に細かい粒のような花を付けることから「四葩(よひら)」という名もある。そのほか「手毬花」「刺繍花」などと、その形や色にふさわしい名が付けられている。
咲き始めは白色だがすぐ色が変わる。
 


一説に、花の色は酸性土では青、アルカリ性土では赤紫色を呈すというが、

同じところに並んで咲いているのに赤や青の色があるので、この説はにわかには信じがたい。
額紫陽花にもよく見ればいろいろな種類があるようで、下の3種を見比べると花(萼)の形や数に違いが見られる。



ドイツ人医師シーボルトはこの美しい紫陽花を、長崎の日本人妻「お滝さん」になぞらえて「オタクサ」と名付けてドイツに紹介したことはよく知られている。


近年日本各地に紫陽花をたくさん育て、観光客を呼びこんでいるようだ。

森駈けてきてほてりたるわが頬をうづめむとするに紫陽花くらし 寺山修司