Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 散歩で出会った花(2)


蓼科の野草は多いが、この蓼は1メートル以上も丈が伸びる最も大きいオオケタデ(大毛蓼)です。丈が30センチぐらいのイヌタデは、粒々の集まった赤い花が赤飯に見えることから「赤のま(ん)ま」といい、秋の季語として俳句にもよく詠まれます。
酒蔵に親しきものや赤のまま 石 寒太
モミジアオイは、葉が掌状に切れ込みまた色も赤いからモミジが冠せられます。草本性のハイビスカスです。

皮がはげやすく、幹がつるつるして猿も滑るというのでサルスベリ。花期が長く夏から秋まで3ヶ月ぐらい咲き継ぐので百日紅とも書きますが、白花もあり、こちらは百日白と書くそうです。
散れば咲き散れば咲きして百日紅 千代女

芭蕉の「道のべの木槿は馬にくはれけり」という有名な句がありますが、ムクゲも咲いては散り咲いては散りして夏から中秋まで咲き続ける花です。好みは清楚なシロムクゲですが、ソコベニも可憐な、しかも艶なる美しさを誇ります。朝咲いた花は夕べには散るので、「槿花(きんか)一日の榮」と、栄華のはかなさにたとえられます。木槿は韓国の国花だそうです。
母の間に風すこし入れ白木槿 日下部宵三
底紅や明日は忘るる怒りとも 関 清子
木槿物干し竹を伐りにけり 剛誠