Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 1月20日は大寒である。1月5日の小寒から2月3日の節分までの約1か月が寒の内で、大寒の今頃が1年中で最も寒い。寒に入って4日目を「寒四郎」、9日目を「寒九」というと歳時記にある。また、「寒九」に降った雨は豊年の前兆というが、今年は「寒九」の前後は快晴であった。
 今日から始まったセンター試験も、北国では毎年雪のための交通機関の乱れで支障が出る。インフルエンザの流行期にも当たるこの時期に実施することは受験生にはかわいそうだと思うが、時季変更の声があがらないのはなぜだろう。
12日(日)、「冷川の螢と親しむ会」の一員として、弁当持参で河畔の草刈りと清掃作業をしたが、体を動かすので身体は温まるが鼻水が出てしようがなかった。こんな寒さの絶頂期であるが、散歩の道端を注意深く見ると、春の兆しは確実に目にとまる。
      
 家から5分ほど下った小流れの水際に、もう蕗の薹がふくらんでいた。毎年ここの蕗の薹の目覚めが一番早い。花言葉:待望
うすみどり衣ほぐるる蕗の薹 耶馬溪
民家の庭先にはロウバイが咲いていた。ロウバイは臘梅と書くが梅とは別種で、中国では唐梅という。蘭のような甘い香りがある。陰暦12月のことを臘月ということから12月に咲きはじめる花という意味があるのだろうか。花言葉:慈愛心、思いやり。
臘梅を前にしばらく湯のほてり 川崎展宏
         
 沈丁花も赤紫の萼片をふくらませていた。 花言葉:不滅
沈丁の咲き始めたる白さかな 星野立子
       
菜の花は鮮やかな黄色で盛んに自己主張している。
      
菜の花といふ平凡を愛しけり 富安風生
水仙はうつむき加減にどれも外側を向いて咲く。清楚で芳しいが、日本海の寒風吹きすさぶ断崖に咲く野水仙の群落は、格別な趣がある。福井県県花とか。水仙ヒガンバナ科というのは意外である。厳寒の雪を割って咲くので雪中花の異名もある。花言葉:自己愛、崇高
      
明るさは海よりのもの野水仙 稲畑汀子  
 きょう出会った花の中で、蕗の薹、沈丁花、菜の花は春の季語で、臘梅と水仙は冬の季語である。水仙黄水仙となると春の季語である。
寒の内のこの時節、冬の花と春の花が混在しているが少しずつ日脚はのびている。今日は寒ブリのアラを買ってきて畠の大根を使ってブリ大根を作ったが、寒ブリは今が脂がのっておいしく、厚く輪切りにした寒中の大根にブリの味よく染みていて満足であった。