Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 烏瓜の花

 散歩コースの道の脇に、笹に巻き付いたこの花を見かける。雌雄異株で、細い蔓につく花は糸状に細かく裂け、まるで純白のレースのカーテンを広げたようである。夏の夕方から花弁を開き、朝にはしぼむ。夜に咲く花なので、雄花、雌花間に花粉を媒介するのは蝶ではなく蛾であるという。歌の文句じゃないが、まさに烏瓜の花の「夢は夜開く」のである。
      
この花が秋にはあの赤い実を生らせるのだとは、なかなか結びつかない。漢方では根を利尿に、種子を去痰や咳止めに用いるという。この種子は、形が大黒様に似ていて、子どもの頃採って遊んでいたものだが、薬として呑んだ覚えは、ない。
烏瓜の花いま月と交信中 渓石