Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

11月、12月の読書

眼鏡のせいか加齢のせいか、すらすら本が読めなくなった感じがする。11月中旬の移動図書館で5冊借りた本を14日にやっと読み終えた。『芸人と俳人』(又吉直樹・堀本裕樹著 集英社)、『山月庵茶会記』(葉室麟著 講談社)、『反乱兵の伝言』(三上隆著 …

7月の読書

毎月、別府市の移動図書館を利用して1ヶ月に3〜5冊の本を借りて読んでいる。退職してからは読みたい本をその都度買う余裕もなく、またこれ以上本を増やさないでという連れ合いの意向もあってもっぱら公立図書館のお世話になる。新聞広告や書評欄で目にす…

 移動図書館

最近は紙の本ではなく、電子書籍というものがある。また、新聞もデジタル版があるが、これらはスマートホンやタブレットなどの端末でいつでもどこでも読めるということだが、この分野が本の世界を席巻しているのか、紙の本や新聞を質や量において凌駕してい…

 12歳の文学 第6集

別府市から少女作家誕生 別府中央小学校の6年生(現、岩田中学1年生)の工藤みのりさんが、昨年に続き『12歳の文学 第6集』(小学館)の文学賞を受賞した。昨年の「ミレ」は審査員特別賞であったが、今回の「レンタルキャット」は堂々の大賞である。審…

 『日本のいちばん長い夏』 その2

八月や六日九日十五日 一昨年詠んで某俳句雑誌に投稿しようとした句である。どこかに投句する前には、類似句がないか、できるだけインターネットの俳句データーベス等で調べることにしている。検索してみたところ、この句、先行句があった。荻原枯石という方…

 『日本のいちばん長い夏』 その1

クマゼミガ早朝から間断なく鳴いている。サルスベリの花が満開である。 この時期になると、‘なぜか’太平洋戦争、とりわけ日本の敗戦の頃の史実を知りたくなってくる。‘なぜか’というと、自分の誕生は真珠湾攻撃の1年前で、終戦は5歳の時であり、‘戦中生ま…

 『「聖嶽」事件』(「聖嶽」名誉毀損訴訟弁護団 編)

2000年11月5日、毎日新聞が旧石器捏造事件をスクープした。民間の考古学研究団体の「東北旧石器文化研究所」の副理事長である藤村新一氏がこれまで発掘してきた日本の前・中期旧石器時代の遺物が、すべて捏造だったという事件である。新聞紙面にトップニュー…

 『12歳の文学』

先日、ユニークな装丁の『12歳の文学 第5集』(小学館)が送られてきた。帯には「珠玉入賞8作品 小学生が紡ぐ8つの宝石」と、これも華々しい。 この本は、小説部門の大賞、優秀賞、審査員特別賞の8作品を集めたもので、本の送り主は審査員特別賞を受賞…

 すごいね!みのりちゃん

12月15日付け「こどもしんぶん№63」とともに、「小さな本 3 」が送られてきた。これは別府市立別府中央小学校5年生の工藤みのりちゃんが、この1年間にあちこちに書いた文章をまとめたもので、印刷や製本はお母さんを中心に、お父さんや妹も手伝って…

嬉しいクリスマスプレゼント

早々とクリスマスプレゼントが届いた。送り主は『こどもしんぶん』発行元の工藤一家。プレゼントの中身は『小さな本 2』工藤みのり著。昨年11月17日の当ブログで紹介した『小さな本』の2作目である。 詩・課題作文・「こどもしんぶん」記事・読書感想文…

 『駆け抜けた青春』

きょう、表題の本が届いた。「走った走った まだ走る アマチュアスポーツに‘引退’はない」という副題がついている。著者は橘 恵三。 著者は耶馬渓高校(現、中津南高耶馬渓校)一年生から陸上部に入り長距離走を始め、卒業後、大分県労働金庫に就職してから…

『朝日歌壇2009』

いつだったか、朝日出版から「昨年、朝日歌壇に入選したあなたの短歌を『朝日歌壇2009』に載せていいか」という意味の掲載許諾伺いのような文書を受信していました。○○月△△日までに返事をいただきたい、返事のない時は承諾戴いたものと判断します、など…

別府を訪れた文化人たち

『別府史談』第21号に創刊号以来の総目録がある。その中の第10号に「別府を訪れた文化人たち」(明治期から昭和20年にかけて)という大塚俊英氏の論文がある。たまたま10号が手元にあったので開いてみた。1996年の号であるが、次の文人達につい…

」『別府の古い道 歴史散歩』

この本は別府史談会創立20周年記念事業の一環として企画され、この2月末に出版されたものである。「別府を通る古い道が、新しい市街化計画や道路建設によってだんだん失われている。今のうちに古い道の跡を調べ、書物に残す必要がある」という1史談会会…

良友と悪友の条件〜『徒然草』拾い読み

徒然草第百十七段 「友とするにわろきもの七つあり。一つには高くやんごとなき人、二つには若き人、三つには病なく身強き人、四つには酒を好む人、五つにはたけく勇める兵(つはもの)、六つには虚言(そらごと)する人、七つには欲深き人。 よき友三つあり…

佐伯史談会50周年記念誌『図説 新佐伯志』の紹介

記念誌によると、佐伯史談会は昭和39年に鶴岡郷土史研究会と統合して今日にいたり、次の年40年1月に機関紙「佐伯史談」が創刊され、現在までに208号が刊行されているという。史談会結成以来、史料発掘、講演会、研究発表会、現地研修等を積み重ねて…

 豆腐屋の四季(4)

『相聞ー洋子抄ー』 ひたすらに泉湧くごと君恋えば我が命燃え歌生(あ)れやまず 1966年年11月3日、竜一さん(29才)は洋子さん(18才)の高校卒業を待って結婚した。公民館で挙げた小さな結婚式の出席者に引き出物として配ったのが、この29ペ…

 豆腐屋の四季(3)

一昨日(9日)の「豆腐屋の四季」で、自費出版『豆腐屋の四季』の書き出しの部分を紹介したが、この本の末尾は「昭和37年12月15日から昭和43年11月10日現在迄約5年10ヶ月の朝日歌壇に、延べ209首入選、内。1位42首、2位34首です。…

 豆腐屋の四季(2)

右下は羅漢寺ロケに同道した松下夫妻。他3枚はドラマのスチール写真 初めまして……緒形拳です。 笑って、彼は玄関に立っていた。人なつこい顔、。表にはたちまち人だかりができていた。およそスターとは縁のあろうはずもない豆腐屋の私に、ひとりの人気俳優…

豆腐屋の四季

久しぶりに『豆腐屋の四季』を書架から出した。奥付に、昭和43年12月1日発行 著者兼発行者 松下竜一 印刷所 中津市本町二丁目 河原田印刷タイプ部 とある。表紙裏には 母に捧ぐ 松下竜一 表紙題字末弟 満。 藁半紙様の用紙と淡い水色の表紙のA5版、2…

松下竜一未刊行著作集と二人芝居

今日、故・松下竜一さんの盟友であった梶原得三郎さんから、「『草の根通信』の読者だった方へ」という案内が届いた。『草の根通信』は1973年4月5日の創刊号から、2004年7月5日の終刊まで、30年にわたって松下さんが編集・発行した380号に…

 小さな本

今日、『小さな本』(工藤みのり 著)が届いた。 A5版、41ページの、ほんとに小さな本である。著者は野口小学校3年生だ。 昨年12月から今年の11月までに書いた読書感想文・日記・意見文・自由詩などの数編をまとめ、母親が印刷しいっしょに製本した…