Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

別府を訪れた文化人たち

         
『別府史談』第21号に創刊号以来の総目録がある。その中の第10号に「別府を訪れた文化人たち」(明治期から昭和20年にかけて)という大塚俊英氏の論文がある。たまたま10号が手元にあったので開いてみた。1996年の号であるが、次の文人達について書かれている。
景観に見せられた田山花袋
初めて別大電車に乗った森鴎外
共同温泉場の細かい描写をした徳田秋声

新聞連載で別府を全国紹介した菊池幽芳
新聞小説の舞台に取り上げた田口掬汀
心境に活路を求めて長期滞在した徳富蘆花
赤銅御殿と恋に生きた柳原白蓮
春菊売る娘の声に和む斎藤茂吉
1年間の滞在をした木下利玄
愛人彦乃の看病に尽くす竹久夢二
別府の風物を細かく描写した高浜虚子
多くの歌で紹介した与謝野寛・晶子
土谷文明アララギ派歌人たち
流川通りを小説の舞台にした織田作之助
 これらの文人達の来別は、こんにちの別府市民にも意外と知られていないのではないだろうか。別府市民歴10数年の自分も殆ど知らなかった。順次読んでいきたい。