Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 べっぷ優ゆう第8回 きずなコンサート

 
 ‘音楽を楽しみながら市民との絆を深め、ハンディを持つ人への理解を深めて支援者を増やす’という目的で始まったこのコンサートも、今回でもう8回を数えました。 
会場は今年も別府市中央公民館(1928年に建てられた旧別府市公会堂)の2階大ホールですが、古い建物にも拘わらず音響は良いホールです。
    プログラム 
第1部 ウインドアンサンブル荷揚

        
・ LOVERS DREAM MARCH
・ いつも何度でも
・ 楽器紹介
・ ふるさと
・ 世界に一つだけの花

 ウインドアンサンブル荷揚の歴史は古く、昭和41年の大分国民体育大会の時に結成された荷揚小学校金管バンドが始まりだそうです。その後、「荷揚町小学校ウインドアンサンブル」と発展し、コンクールの大分県代表として優秀な成績を収めます。ところが児童数の減少に伴い荷揚町小学校の部員に加え、大分市別府市などからも音楽好きな児童が集まって一緒に活動することになり、「ウインドアンサンブル荷揚」に発展します。2007年にはOBの丸田先生を指導者に迎えてからは、大分県吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテスト等で金賞を何回も受賞し九州大会に県代表として出演するなど、またさまざまなイベントにも出演し今や大活躍中です。
 演奏はなじみの深い選曲で、肺活量の弱そうな低学年の子どもたちもコルネットなど一生懸命吹いて楽しい演奏を聴かせてくれました。もっと練習を積み重ねればさらに伸びるだろうなと思われました。・楽器紹介 は客席にわかりやすく、とても良かったですね。

第2部 アミコーネカルテット
       
弦楽四重奏とトランペット
・ ディベルティメント第1番第1楽章(モーツァルト作曲)
・ You Raise Me Up(RolfLoveland作曲)withトランペット
・ 愛の挨拶(エルガー作曲)withトランペット
・ Horse and Buggy(ルロイ・アンダーソン作曲)
・ The Waltzing Cat(ルロイ・アンダーソン作曲)
・ 「となりのトトロ」より ねこバス〜さんぽ
・ 童謡メドレー

 音大出の大分の若手演奏家たちで2009年に結成されたアミコーネカルテットは、それぞれがソロ・室内楽・オーケストラなど幅広い分野で活動しています。また、クラシックの他にポピュラー・映画音楽など多彩なジャンルのレパートリーを持っています。アミコーネ(Amicone)とは、イタリア語で“いい仲間”という意味だとか。演奏者と観客という垣根を越えてこの場所にいる皆さんが“いい仲間”として今日このひとときを楽しんでいただきたいという意味が込められているということですが、今日は曲や楽器の解説もわかりやすく丁寧にしてくれ、客席をも“いい仲間”に引き込んでくれました。最後の・童謡メドレーは、モーツァルトの楽曲の上に童謡のメロディを乗せたメドレーでしたが、近くの席の子どもが合奏に合わせ、盛んに童謡を口ずさんでいました。久しぶりに澄んだ音色の弦楽四重奏のハーモニーに心を洗われました。2曲目と3曲目の共演のトランペット奏者は、ウインドアンサンブル荷揚の指揮者の丸田先生でした。

第3部 みんなで歌いましょう
         
〜市民のみなさんと優ゆうのなかまたちと一緒に〜
・ ふるさと
・ あすという日が
・ 僕たちの歌

第2部までは客席で聞いていた優ゆうの仲間たちが、この第3部では全員がステージにあがり、主役となります。「ウインドアンサンブル荷揚」や「アミコーネカルテット」のみなさんと一緒に、晴れがましく一生懸命歌いました。・僕たちの歌 では優ゆうの4人が詩を朗読しました。その中の1つを紹介します。
 「ぼくは今、(クッキー)並べのプロフェッショナルになるため、並べ作業を頑張っています。それぞれ種類にあった並べ方があって、集中してやっています。
 ぼくの夢は、パンやクッキーを作る事、そして、学校などで販売する事です。
 運転免許もとりたいです。できたら、結婚もしたいです。」

 みんなが一生懸命歌うこの第3部になると、毎回、目尻に涙がにじんできてしようがないのですが、きっと私の歳のせいに違いありません。
今年も、冒頭の‘きずなコンサートの目的’は充分に果たされたと思います。終演後、みんなの努力の結晶のおいしそうなクッキーを三袋買って帰りまし。静謐の中で聴くクラシックも良いですが、ステージと客席が一体となった“ビタミン愛”があふれているこんなコンサートもいいものです。みんなありがとう。次回も聞きに来まーす。
このコンサートは、「NPO法人べっぷ優ゆうを支える市民の会」のみなさんの主催でした。インターネットで「NPO法人べっぷ優ゆう」を検索すると,丁寧で読みやすいホームページで施設の概要や活動を詳しく知ることができます。

今日1月27日の午後、別府市社会福祉会館で「障害のある人もない人も安心して安全に暮らせる別府市条例(素案)に関するタウンミーティング」に顔を出しました。この対話集会は1月8日の南部地区公民館をかわぎりに6地区の公民館で行い、今日が最後の集会でした。この長い長い名称の条例は、障害を理解し、障害のある人への差別をなくすことで、障害のある人もない人も安心して安全に暮らせる共生社会を実現しようとする目的で制定されるものです。障害を持つ人も入った「条例制定作業部会」で10回にわたる原案作成会議を経て作られた素案を市民に示し、意見を聞こうというミーティングでした。この種の条例の制定先進市は今のところさいたま市と東京八王子市だけですが、4月に条例が成立されれば、別府市は3番目ということになります。ただ、いま素案に示されている第4章 親亡き後等の問題を解決するための取組は他に例がないだろうということです。この条例の成立は初めの一歩にすぎず、施行する上で財政上の問題や何やらいくつもの大きな山を乗り越えなければならないと思われます。市報1月号によれば、2月5日まで、素案に対する意見をひろく募集中ということです(宛先 :市障害福祉課 電話21-1413)。