Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 春の息吹 その2

 冬至から早や1ヶ月経って、30分ぐらいは昼間の時間が長くなったような気がする。節分、立春まであと1週間だ。         
    
     
探梅気分で日頃のコースより脚を伸ばし、柴石温泉に通じる山道を歩いた。内竈という集落のいちばん奥まった所の峠道の脇に、毎年一番先に会える白梅がある。今年も期待に違わず、白い一重の可憐な梅がぽつぽつと咲いていた。昨年の大雨で路肩がゆるみ、その補修工事のため邪魔になったのか、今年は梅の木の枝が半分に減っていた。
  内竈とふバス停や梅開く  渓石
道ばたのあちこちに水仙も咲いていた。水仙は寒中に咲き始めるので、雪中花の異名がある。花は首をかしげて皆ばらばらあっちこっち向いて咲くが、今日の水仙は三つが同じ方向を向いていた。
    
  それぞれに思ふことあり野水仙  渓石   
     
 枇杷の花は遠くから見ると、茶色の埃をかぶったように見えるきわめて地味な、淋しい花だ。しかし、近くに寄り鼻を近づけると、白い花は良い芳香を放つ。さすがバラ科の花である。
    終点のバスに客なし枇杷の花  渓石