Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

」『別府の古い道 歴史散歩』


この本は別府史談会創立20周年記念事業の一環として企画され、この2月末に出版されたものである。「別府を通る古い道が、新しい市街化計画や道路建設によってだんだん失われている。今のうちに古い道の跡を調べ、書物に残す必要がある」という1史談会会員の提案によって古い道研究の気運が高まった。平成20年5月までに執筆項目と執筆者を決め、古い道並みに沿う文化や歴史遺産を取り上げて解説するA5版、140ページていどのものを作ることになった。できるだけ正確を期すためには歴史的な資史料から事実を拾い上げる必要があり、かといって専門分野に踏み込みすぎると,市民や観光客が気軽に読めなくなる畏れもある。この辺の釣り合いをほどよくとりながら書き進めるというのが、執筆者の苦労であったと思われる。
内容の概要
序章 別府をとおる古い道
第1節 豊前
    第2節 豊後永山布政所道
    第3節 別府の山間に拓かれた古い支道

第1章 豊前からの古道
    第1節 豊岡の道を歩む
    第2節 小坂から古市・平田へ
    第3節 平田川から春木川へ
    第4節 春木川から境川をわたる
    第5節 野口から流川へ
    第6節 流川から永石へ
    第7節 永石から浜脇・銭瓶峠へ
    第8節 特色ある三つの大学

第2章 野口から安心院や塚原への道
    第1節 鉄輪から明礬・湯山へ
    第2節 十文字原から天間・塚原・玖珠へ

第3章 別府から堀田・由布院
    第1節 荘園から堀田へ
    第2節 堀田から鳥居峠由布院
    第3節 浜脇から内成へ

第4章 鉄道・海の道・村と村を結ぶ小道
    第1節 別府を通る日豊本線
    第2節 別府の海の道
    第3節 山手と海辺の村を結ぶ小道

 各項目1ページにカラー写真や地図が必ず一つ以上入り「見て楽しく、読んで詳しく知る」という方針のもとにできあがったのが、オールカラー137ページの本書『別府の古い道 歴史散歩』である。別府の歴史に関心のある人や町並み・近郊ウォーカー、各学校図書館等におすすめ。ちなみに私も6ページほどを書いている。