Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 移動図書館

 最近は紙の本ではなく、電子書籍というものがある。また、新聞もデジタル版があるが、これらはスマートホンやタブレットなどの端末でいつでもどこでも読めるということだが、この分野が本の世界を席巻しているのか、紙の本や新聞を質や量において凌駕しているのかどうかは知らない。スマホを持たぬというだけではなく、文字を読む、特に本を読むにはアナログ人間の私は紙にこだわる。終活ではないが、身の回りから不要なものを減らしていこうとしているので、読みたい本があっても新しくは買わない。自分の書棚には小説のたぐいが少ない。かといって小説を読まないわけではない。図書館を利用したいが、遠くてしかも駐車場が少ないので今は読みたい小説は市の移動図書館を利用している。1ヶ月に1回、第2水曜日の16時から30分間、関の江新町公園に巡回してくれる。新刊本は予約するが、車の図書館はすべて開架式だから読みたい本を選び5冊借りる。いずれも300ページから360ページくらいの厚めの単行本だが、次回1ヶ月後の巡回までには5冊はすぐ読んでしまう。12月は時代小説の葉室麟著『蜩の記』『陽炎の門』『橘花抄』、浅田次郎の『赤猫異聞』、火坂雅志の『気骨稜々なり』を読んだ。
            
「断斜離」の精神で不要なものは捨てようという方針ではあるが、本というものは未練が残るものの第1である。書棚にはいつか読もうと買ったままで、「積ん読」の本もまだ結構ある。それらの本を読もうと思いながら、つい移動図書館の時代小説に目がいってしまうという悪い癖だ。14日には12月に借りた前記5冊を返却して、また5冊借りることになるだろう。