Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 『駆け抜けた青春』

 きょう、表題の本が届いた。「走った走った まだ走る  アマチュアスポーツに‘引退’はない」という副題がついている。著者は橘 恵三。
       
著者は耶馬渓高校(現、中津南高耶馬渓校)一年生から陸上部に入り長距離走を始め、卒業後、大分県労働金庫に就職してからも走り続け、県内一周大分合同駅伝選手・監督として27回出場した。また、別府大分毎日マラソンをはじめ、フルマラソンを12回完走している。その間に走ることを通じて知り合った人達の寄稿や長距離走人生の想い出、さらに自分に関連する新聞・雑誌の記事などで構成した、127ページA5版の本が本書である。練習の苦しさ、走る仲間や職場の同僚、先輩、上司などとのよき出会いなどが豊富な写真とともに関係者の実名入りで記されている。各レースの記録や駅伝チームのオーダー表など、その時々の新聞記事も(細部は字が小さくて読みづらいが)よく拾い上げられて面白い内容となっている。
 52歳の著者は現在、九州労働金庫ローンセンターおおいた所長の要職にあるが、県内一周大分合同駅伝の30回出場を目指して、走ることの情熱はいささかも衰えていない。
 著者と私との出会いは高校の陸上部の時であるが、血の混じった小便が出るほどの厳しさに耐えたあのころの練習は、その後の彼の陸上人生にとって無駄ではなかったようだ。
       
        (大分合同新聞 平成21/7/3)