Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

嬉しいクリスマスプレゼント

早々とクリスマスプレゼントが届いた。送り主は『こどもしんぶん』発行元の工藤一家。プレゼントの中身は『小さな本 2』工藤みのり著。昨年11月17日の当ブログで紹介した『小さな本』の2作目である。
    
詩・課題作文・「こどもしんぶん」記事・読書感想文・意見文・コンクール作文・日記と内容はバラエティーに富む。いずれも昨年の12月から今年の11月まで(小3後期から小4まで)に書いたものをまとめたものだが、昨年の第1作が41ページだったのに対し、今回は70ページにもなっている。どの文章も、通っている「白藍塾」での勉強の成果や、幼児期からの母親の読書指導のたまものと思われる、小学生らしいみずみずしい感性がきらきら光る言葉で綴られている。全国小・中学校作文コンクール大分県審査で最優秀賞を受賞した「もっくんとの想い出」の冒頭の部分は次のように、小学4年生とは思えないうまさである。

「バイバーイ。元気でねええ」
もっ君は、せいいっぱいの声をはりあ上げてさけんだ。とどいた。私たちの耳まで、しっかりとどいた。
「ボー。」
もっ君を乗せたフェリーは、港からはなれてゆっくり進んで行く。日がしずんで、ゆうやみがせまり、空と海はこん色にそまった。もう甲板に立つ人も人の形しか見えない。

早くも頼もしい文学少女である。将来、別府市から芥川作家が誕生するかもしれない。
この本はB6版大のほんとに「小さな本」であるが、内容は珠玉の言葉がちりばめられた「大きな本」である。著者のあとがきによると、パソコンで文を打てるようになって作文を書く時間がぐんと縮まったそうだ。印刷はお母さんの美佳さん、製本はお母さんと著者みのりさん、表紙の題字指導はお父さんの晃弘さん、そして応援の妹わかばちゃんと、文字どおり家族総動員の手作りの、ほんわか暖かい本がこの『小さな本 2』である。
     

創刊からずっと送られている『こどもしんぶん』、その第53号にはみのりさんが製本をしている姿がある。「テープにしわが入らないように貼るのがむずかしいです。でも一年間がんばった足あとが一冊の本になって見られるのがうれしいです。」とあった。〈…見れる…〉でなく、〈…見られる…〉と正しい言葉遣いも嬉しい。