Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 与謝蕪村

陰暦12月25日は蕪村忌である。
与謝蕪村の俳句は、むかし、教科書にあったいくつか思い出す。
菜の花や月は東に日は西に
春の海ひねもすのたりのたりかな
牡丹散って打ちかさなりぬ二三片
五月雨や大河を前に家二軒
蕪村は画家でもあったので、俳句も写実的な句が多い。スペシャルドラマ『坂の上の雲』に若き日の正岡子規が登場しているが、子規は俳句・短歌の革新をめざし芭蕉の残した多くの俳諧に学び、さらに、蕪村の写生句を賞揚した。
蕪村忌に呉春が画きし蕪かな 正岡子規
(注)呉春 江戸時代の絵師で四条派の始祖。蕪村に付いて俳諧文人画を学ぶ。
      
今頃の時期に、蕪村の 入れて香におどろくや冬木立の句を思い出す。