Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

松下竜一未刊行著作集と二人芝居

 今日、故・松下竜一さんの盟友であった梶原得三郎さんから、「『草の根通信』の読者だった方へ」という案内が届いた。『草の根通信』は1973年4月5日の創刊号から、2004年7月5日の終刊まで、30年にわたって松下さんが編集・発行した380号に及ぶミニコミ紙である。中身は豊前火力反対闘争の経過や環境権確立運動というカタいものばかりではなく、松下センセの身辺の話や有名無名の人々の投稿記事など、硬軟織り交ぜた盛りだくさんの内容であった。このほど癌で亡くなった豊後高田市養護教諭故・山田泉さんも、保健室日記を連載していた。
 
梶原さんからの案内文には三つのことが紹介されている。
1.『草の根通信』が戦後日本住民運動資料集成1として「すいれん舎」から復刻刊行された。(全20巻)
2.『松下竜一未刊行著作集』新木安利・梶原得三郎偏 海鳥社(全5巻)が刊行中。既に3巻刊行され、第1巻『かもめ来るころ』の解説は山田泉さんが書いている。
3.二人芝居『かもめ来るころー松下竜一と洋子ー』上演。高橋長英と斉藤とも子が演じる。

松下さんの年譜によると、連続テレビドラマ『豆腐屋の四季』(大阪朝日放送)は1969年7月に始まった。出演は緒形拳川口晶林隆三淡島千景等。(放映時間には中津の銭湯がカラになった、かどうかは確かめていない。)当時松下さんは32歳、緒形拳は松下さんそっくりだった。
高橋・斉藤の二人芝居ではどういう夫婦が演じられるか、楽しみである。 
★上演予定:東京 2009年 1/17〜1/25(9ステージ)
          大分市 いいちこ音の泉ホール 2/6(金)
          中津市 中津文化会館     2/7(土)

 このごろの世の中の寒々しいこと、天気予報では明日は雪になるとか。松下さんはあちらの世界で、緒形拳さんや筑紫哲也さんと映画や文学や今日の世相について話をしているのだろうか。