Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 俳句教室

別府西部地区公民館の「俳句教室」、今日は22名の参加でみな熟年ばかり。その中の男性は僅か4人である。指導はおなじみの倉田紘文先生、肩の凝らない和やかな句会にするため随所にオヤジギャグ(最近は、またかーというシラーッとした顔もチラッと見えることもあるが)を挟んだ俳話は、押さえるところはしっかり押さえたタメになるお話である。
   
 さて、句会で選句した4句のうち、次の2句に特に惹かれた。
花あふちうす紫の陽を揺らす D子
格子戸を開け満満の青田風 A子
前者には2点しか入らなかったのは意外だったが、「花あうち」、つまり「花樗(楝)」の花を見たことがないのかもしれないと思った。見たことがなければ、うす紫の花が「陽を揺らす」という措辞のうまさがわからない。D子さんは自宅で四季折々の花を咲かせているらしくて、いつも教室に花を飾ってくれる。四時、花に囲まれているので花と語らい、花の表情を見つめる目が確かなため花々を詠んだ佳句が多い。
 後者は、物理的には目に見えないはずの青田風が、格子戸を開けたとたんに一杯に部屋に飛び込んできたという感覚的な景であろう。「満満」がいい。
今日の兼題は「五月雨」である。兼題を含めて次の3句を投句したが、それぞれに4点ずついただいた。
五月雨を郵便バイク疾走す
鬱といふ字を指で書く梅雨湿り
良妻と言はねど賢母カーネーション
文化審議会が答申した改訂常用漢字196字の追加の中に、「鬱」の字も入った。あたかも鬱陶しい梅雨を迎える時期である。「鬱」は書けるが、「」・「」・「」は〈2点しんにょう〉で「」・「」は〈1点しんにょう〉というからややこしい。
☆吾がPCにはしんにょうに1点、2点の区別がなくすべて1点しんにょうである。