Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 公開収録「俳句王国」

    
今日午後1時30分から,NHKBS2の「俳句王国」の公開録画が九重町文化センターで行われました。何年か前、国東町での開催以来県下では2回目です。「俳句王国」は土曜日の午前11時からNHKBS2で放映される番組ですが、通常は正岡子規の故郷、NHK松山支局で行われますが、年に何回か地方に出掛けて番組を作ります。公開番組の前日には、出席のの5人の参加者と主宰、ゲスト、アナウンサー、アシスタントの9人がその地方で吟行を行い、それぞれ兼題句と吟行句を1句ずつ披瀝します。今日の主宰は「蕗」主宰の別府市の倉田紘文さん、ゲストは女優の萩尾みどりさん、参加者5人の中には地元「ここのえ句会」の麻生良昭さん、玖珠合同句会の武石花汀さんも壇上に上がりました。司会はいつもの板倉卓人アナウンサーと神野沙希さんです。
句会の要領は次の通りです。今日の兼題は「霧」。出席者には主宰も含め、10分前にしか皆さんの句は知らされせん。10分間でこれはと思う句を2句選句します。全員が選句したあとに、多く点が集まった句から順番にその句を採った人から、感想を述べていきます。その句の感想が終わったら初めて名乗りを上げます。
会場にも皆さんが作った8句(司会の板倉アナは作りません)のプリントが入場の時に渡されていますが、「霧」の兼題句で私が採った句(○をつけた)は、「霧の中より新しき霧生まれ」「ポケットより手を出し霧を歩き出す」の2句でした。結局最高点は「霧の中…」が4点で作者はと主宰の紘文さんで、なんとなく紘文さんではないかなという予想が当たりました。「ポケット…」が「群なして山霧深く湖へ落つ」と同点(3点)の2位でした。この3つの句は、群を抜いてうまいなあと思いましたが、壇上の皆さんの評価も点にあらわれていました。
吟行句の方は、「大花野凭るるもののなかりけり」と「燠(おき)のごと光る水あり大花野」の2句を採りました。集計後、前者が4点の最高点、後者が3点で「水流れ流れて秋に入りにけり」と並んで2位でした。「水流れ…」は紘文主宰の作でした。
主宰の倉田紘文さんは、芭蕉の辞世の句「旅に病んで夢は枯野をかけめぐる」は飯田高原の枯野ではないかと主張していますが、この地に芭蕉の孫弟子の馬貞がいて活躍していることを結びつけてみると、何だか真実そうにも思えてきます。
句会の模様を写したかったのですが、お堅いNHKさんから御法度の指示があり、やむなく録画収録後のトークの場面を撮りました。今日の収録番組は、9月12日(土)午前11時〜11時50分に衛星第2で放送予定ということです。

  
俳句王国」公開収録会場のここのえ文化センターに1時間も早く着いてしまったので、入場時刻前に8キロほど北にある「龍門の滝」に涼を求めに行きました。若者や子どもたちが滝滑りをしているのを木陰から眺めて、涼しくなりました。ここには“九重九湯”の一つ「龍門温泉」もあります。、中国宋朝の禅僧が鎌倉時代にここを訪れ、中国の龍門に似ているので「龍門の滝」と名づけたといわれます。又、黄檗宗の古刹・龍門寺もあります。