Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

立夏・こどもの日

 5月2日の、夏も近づく八十八夜が過ぎたと思ったら今日はもう「立夏」です。立夏といえば、たいていの歳時記に載っている句があります。
おそるべき君等の乳房夏来る 西東三鬼
 このところの天気予報ではまだ山間部の遅霜の注意があったり、札幌市では何日か前に染井吉野が開花したそうですから、長い日本列島は一律に夏に入ったという実感は乏しく、やはり「暦の上では」という「立夏」ですね。
 今日は「こどもの日」、昨日も書いたように、こどもの「人格尊重と幸福をはかる」とともに「母に感謝する」日であることを忘れたくないものです。
 もともと5月5日は「端午の節句」を淵源としますが、「端午」は5月の初めての午の日で、男の子の成長を願い祝う日でした。武家社会になって元気で勇ましい男子に成長するように、威勢のいい鯉のぼりや「尚武」に通ず「菖蒲湯」に入ったり、柏餅や粽を食べたり武者人形を飾ったりする風習が起こり、これが今に続いて男の子のお祝いをしています。5節句の一つの3月3日は上巳の節句・雛祭りで、女の子の節句なのは周知の通りです。5月5日が祝日になるについては、3月3日を祝日にしないのは男女差別だという議論も起こりましたが、端午の節句だから祝日というわけではなく、性別に関係なくこどもの健康と幸福を願う日として5月5日を祝日とするという国会審議を経て、5月5日を「こどもの日」という祝日に決定したという経緯があるようです。
    

こどもが減り続けている
 今朝の朝日新聞に次の記事がありました。

子どもの数 28年連続減
 総務省は4日、14歳までの子どもの推計数(今年4月1日時点)を発表した。前年より11万人少ない1714万人で、28年連続の減。全人口に占める子どもの比率の推計も35年連続で下がって13.4パーセントとなり、人口3千人以上の国の中で最も低かった。(中略)逆に、1950年当時
4.9パーセントだった65歳以上の人口比は22.5パーセントと4倍以上になっている。

 少子高齢化の傾向はますます強まっています。子供を産み、育てやすい政治的経済的社会的環境をどのように整えるかは、緊急の国民的課題です。選挙のマニュフェストの第一はこれだと思います。
 今日5日から11日までは、児童福祉週間となっています。
戦ひのなき世の来よと子を抱きて鯉のぼり見す今日こどもの日                               来嶋靖生