句会・別府八湯温泉まつり
午前中、別府西部地区公民館俳句教室に参加しました。今年度1回目の教室は26名の参加でした。兼題の「桜」の1句を含み一人3句を出句し、4句を互選します。私は次の4句を選句しました。
日輪の染めたる今朝の初桜 T子
百年のレトロの駅の花万朶 N子
遠き日の紫雲英田始発縄電車 T子
咲き満ちて刻の止まりし花辛夷 M子
私の句は、
講釈は聞かぬがよろし桜餅 7点
終点を降るれば菜の花明かりかな 6点
見はるかす関の煙突春霞 3点
を戴きました。
午後はニューライフプラザの句会に参加しましたが、初参加の一人があり17名の参加でした。ひとりが3句出句し、5句を互選します。私は次の5句を選びました。
沈丁の磁器と見紛う造作かな A子
口だけは老いを知らぬや櫻もち S子
春愁や鳩の死にたる鳩時計 K子
ねぎ坊主男の意地のこんなもの S子
蕗のたうまろまろと摘む父恋ひて K子
私の句は、
春の鍬地球の垢をこするほど 4点
飛行雲ふわふわほぐれ山笑ふ 4点
いざこざを水に流して鴨帰る 2点 を戴きました。
今年も「別府八湯温泉まつり」が今日開幕しました。今まで余り関心がなかったのでイベントに参加したり見に行ったりしなかったのですが、3日まで市営温泉がタダになるということなので、温泉に入るのもまつり参加の一つだと勝手に決めて亀川の亀陽泉と浜田温泉をはしごしました。いい気分で、ややのぼせました。
江戸時代は元禄の頃、貝原益軒が書いた『豊国紀行』に、「里屋に温泉あり、塩湯なり。里屋村を又亀川村といふ」とあります。又、脇蘭室は「海浜に出て亀川と云うには、冷水無くして人家に用るものは皆湯なり。古市と云うには、潮退きたる時、汀沙より烟立つ、ここを穿てば温泉湧出、人々自ら沙を左右に推て石菖を敷き、石を枕にして伏すに…」と書いているので、亀川の海辺では昔砂湯を楽しんでいたのです。亀川温泉の掘削の方法や道具、砂湯の風景などは浜田温泉の向かい側の温泉資料館(以前の浜田温泉)に詳しく展示されていますが、一見の価値ありです。
よろず代にあとをとゞめて亀川の流れつきせぬ里ぞめでたき 佐藤蔵太郎