Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 別府海岸線ウォーキング

別府市報12月号の「催し物」の欄で見つけたこのウォーキング、‘事前申し込み不要・13時受付’とあったので今朝になって思い立った。家から歩いて25分、集合場所の亀川浜田公園に12時50分に着いたがスタッフが何人かいたものの、まだ受付をしていない。1時をだいぶ過ぎてから受付を済ませたが、なんだか集まる人もパラパラで、何時出発ですかと聞くと2時頃だという。あほらしくなって、亀川港まで歩き釣りを見物した。1時50分から大分県ウォーキング協会長、別府湾ウォーキング協会長の挨拶に続き、40回完歩、30回完歩、20回完歩者の表彰が行われた。ウォーミングアップ体操のあと出発したのは2時25分。待ちくたびれたー。
コースは亀川浜田公園スタート―上人ヶ浜公園―国際観光港―餅ヶ浜公園―的が浜公園―北浜公園ゴールで、すべて変貌著しい海岸線にそって歩いた。
         
最初の休憩地は一遍上人が上陸したといわれる上人ヶ浜公園である。松林の前には磯浜が続く。海辺近くには九条武子の歌碑がある。 
         
やわらかき湯気に身をおくわれもよし今宵おぼろの月影もよし 九条武子
九条武子は柳原白蓮とともに佐佐木信綱の門下生として短歌を学んでいたが、この歌は別府の赤銅御殿に白蓮を訪ねた時に詠んだといわれる。
 上人ヶ浜公園の砂湯から南側の春木川を渡って観光港までの海岸線が目下大工事中である。100メートル以上沖合まで埋め立て4号埠頭の建設中なのである。立ち入り禁止なのだが今日は日曜日で工事していないということで、ここを歩いた。
         
オリアナ号旧停泊地から別府警察署、ナフコ裏の餅ヶ浜一帯はすでに海岸工事が終わり、人工の砂浜もできて松も植えられビューポイントになっている。別府市民の憩いの場という触れ込みで完成した人工海浜である。大分の田ノ浦ビーチと同じで、砂浜がだんだん浸食されていくだろう。ここで2回目の休憩。
         
的が浜公園は春の鶴見岳一気登山のスタート地点である。
西に傾いた夕日を背にした若い異人さんが、アルペンホルンのような管楽器を吹き、低い不思議な音色を響かせていた。        
         
ゴールの北浜公園には4時半到着。約8キロを2回の休憩を挟んで2時間出歩いた。クールダウンをして解散。解散後、別府ウォーキング協会の皆さんは「ヒットパレード」で忘年会なのだそうだ。そういえば、受付で貰ったコースマップの上に“2010”忘年ウォークと書いてあらー。それで、ゴール到着から忘年会開始までの時間をできるだけ短くするために、出発時間を朝とせずに午後にし、さらに、ゆっくり出発したわけだったということか。出発前の記念写真をウォーキング協会会員の部と一般会員の部に分けて撮ったのも、会員の忘年写真を撮りたかったからだろう。以前、扇山ウォークのときの記念写真は全員一緒だったと思う。忘年会会場近くでゴール、解散というのもウォーキング協会会員さんの為、すべては出発時刻もゴール地点もすべて会員の都合に合わせていたと思うのはげすの勘ぐりか。
今まで参加したウォークで、いずこのウォーキング協会さんたちの足取りもやたら速くてついて行けない、というよりも、景色を見、草花を愛でるというような余裕を持たせてくれない感じで、豊声会メンバーはいつも最後尾シンガラーを決め込んでいた。きょう、協会に入りませんかというお誘いがあったが、今回の一般会員を無視したような“忘年ウォーク”の企画の怪しさに納得できないという理由も加わったので、協会には入りませーん。
別府の海岸線の変化に興味と関心を持つ者としては、今日はいい機会であった。ただ、人工的に美しく整備されるだけでは寂しいだけでなく、本来の自然保護の意味からは甚だ危なっかしい気がする。関の江海岸の冷川以北は今のところ自然の砂浜である。せめてここだけはこのまま残して欲しい。
とんび二羽ふたつ輪を描く冬日和 古希漢