Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 Spring has come

春が来かかっては戻りという天候も落ち着き、ようやく桜の開花の時期を迎えたようだ。大分県開花宣言は、九州では一番遅かったのではないだろうか。

花の宴活断層の上に茣蓙  耶馬渓
 最近はあまりレンゲソウ(紫雲英=げんげ)の咲き乱れた田圃を見かけないと思っていたが、近くの堂面棚田(どうめんたなだ)の1枚の田圃で満開のレンゲソウを見ることができた。
   
   
    げんげ野に寝てふるさとの山と空  稲葉光音
 菜の花は道ばたでもどこでもさまざまな菜が黄色い花をつけ、あたりを明るく照らしている。食用の菜花は何の菜の花か知らないが、独特の苦みがうまい。蕗の薹もそうだが、概して春の旬のものは苦みが勝っていて、大人の食欲をそそるのである。。  
  
    菜の花といふ平凡を愛しけり  富安風生
  放し飼いの山羊が若草を食んでいた。

 コブシ(辛夷)はモクレンに似ているが、花が咲くときにはすでに薄緑の葉も見えている。蕾が小児の拳に似ているからこの名がある。木蓮はほぼ上向き花が開くが、コブシの花は横や下にも向いている。
  
  花辛夷空青きまま冷えてきし  長谷川 櫂
 ショカツサイ(諸葛菜)は、中国の三国時代の蜀の諸葛孔明が栽培を奨励したことによる命名とか。花大根
ともいうが、大根の花とは違い紫色で、あちこちの空き地に野生化している。
  
   諸葛菜咲き伏したるに又風雨  水原秋櫻子