Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 とっても楽しいコンサート

 立春が過ぎたというものの、まだまだ寒い2月8日(日)、楽しくあったかいコンサートが開かれました。コンサートの名前は第10回べっぷ優ゆうきずなコンサート、会場は別府ビーコンプラザレセプションホール。



 過去何回かきずなコンサートは聴きに行きましたが、今回は優ゆうの活動を積極的に応援しているスタッフのWさんからのお誘いがあり、第2部の「みんなでうたおう」で市民の一人としてなかまと一緒にステージで歌って欲しいとのこと。楽譜を戴いて見ると、3番目の「ぼくたちのうた」は初見では結構難しい。事前の3回の全体練習にも都合で参加できず、そのうちに練習しようと思っていたが、前日になってあわててキーボードで音取りという始末。当日の直前練習では、なかまたちは3曲とも丸暗記で歌っていました。
第1部は九州交響楽団メンバーによる弦楽四重奏クラリネットの演奏。

 まずはメンバー紹介から、楽器の名前や特徴、曲目の解説などわかりやすく説明され、すんなりと室内楽の世界へ導かれました。よく聞くパッヘルベルの「カノン」の甘い静かな弦楽器の響きに始まり、モーツアルトのおなじみの「アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」など、全6曲を演奏し、生演奏の美しい弦と管の調べが会場一杯を包みこみました。あまり聞くことのないクラリネットソロはとても新鮮でした。
第2部はみんなでうたいましょう《優ゆうの仲間たちと市民による合唱》
     
・おおきなうた
上を向いて歩こう
・ぼくたちのうた
 優ゆうの仲間たちは、早くから3回の合同練習を通して、3曲ともよく覚えて大きな声で歌っていました。「ぼくたちのうた」は前日になってもキーボードで音を確かめるという僕が一番楽譜にかじりついて歌ったみたいでした。市制90周年記念事業として優ゆうと協働事業と銘打ったこのコンサートに挨拶を戴いた浜田別府市長さんも、ステージでなかまたちと一緒に歌いました。九州交響楽団の美しい伴奏に乗って、楽しく歌うことができ、「上を向いて歩こう」は会場のみなさんも一緒に声を合わせました。


会場の入り口のフロアでは、優ゆうのなかまたちが一生懸命にこしらえたクッキーや小物などがたくさん売られていましたが、コンサートが終わって買おうかなと思ってみると、どの品物もほぼ完売状態でした。いい音楽を聴いたあと、おいしいクッキーを食べながらホッコリした気持ちで優ゆうのなかまたちの歌う場面を思い出していただければ、このコンサートは大成功だったといえるでしょう。
コンサート終了後たくさんのアンケートが集まりました、その中の感想欄には232人のかたが熱い思いを寄せてくれました。「第1部では癒しを、第2部では勇気をもらいました。」「弦楽四重奏の生演奏を聴いて心が豊かになりました。」「曲と楽器の解説がわかりやすくてよかった。」「合唱を聞いて、涙が出ました。」という感想の他に「明日から私の仕事をがんばります。」「私の方が勇気づけられました。」「日頃何かと言い訳して努力を怠っている自分を反省させられました。」などとあり、コンサートが観客のみなさんを励ました面もあったようです。

障がいのある人たちの団体や市民の運動の成果として、別府市は平成26年4月、「ともに生きる条例」を制定しました。これは、障がいを理解し、障がいのある人への差別をなくすことで、障がいのある人もない人も安心して安全に暮らすことのできる共生社会の実現をめざす条例です。
知ることが理解の始まりです。社会福祉法人べっぷ優ゆう別府市内竈(うちかまど)で、さまざまの活動をおこなっています。コンサートの入り口で売っていたクッキーや紙漉などの商品販売、月2回の朝市、放課後等のデイサービスなどですが、ホームページ(「べっぷ優ゆう」を検索)を覗けばその活動内容を詳しく理解することができます。