Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 高原はそよ風が似合う

第9回久住高原そよ風ウォークはおととしの第7回の時と同じように、久住連山の5合目以上が隠れる小雨の中で始まった。まだ七月というのに、近くの林からはヒグラシの合唱が聞こえる。       
        
先ずは全員で準備体操。

昨年の第8回は、口蹄疫騒動のために大幅なコース変更だったが、今回は設定された、5キロ、10キロ、20キロの三つの高原遊歩道コースのうち、豊声会アルキニスト5名と初参加の関の江新町のSさんご夫妻は地図の緑色、10キロコースにエントリー。
       
この10キロコースは、国民宿舎久住高原荘をスタートし、国道442号線沿いを竹田市方向へ遊歩道を歩く。途中小道に別れTAOの里までを折り返して再び442号線沿いの遊歩道を南登山口まで、ここが中間点の10キロでトイレ休憩。ここから折り返して久住ワイナリーを通り、ゴール地点の高原荘までは緩やかな長い上り坂である。「あとどのくらいかなー」という弱々しい声が後ろから聞こえた。
小雨が降ったり止んだりで、雨合羽を着たり脱いだりと忙しいが、野面を渡る風は湿気は含んではいるが爽快である。「そよ風ウォーク」というネーミングは全く正しい。時折雲の切れ目も見られるが、久住のいただきはシャイなのか顔を見せてくれず、遙かなる阿蘇山も厚い雲の下である。
 
  豊声会の4人(なんだかトボトボと)

  Sさんご夫妻(そんなに離れないで)
昨年の口蹄疫畜産農家や消費者に多大な損害と不安を与えたが、この高原を波打つ草を見て、今、福島県原発事故がもたらした放射性物質セシウムに汚染された稲藁を食べた牛が市場に流通して大変な事態になっていることを思い、心が痛んだ。
 路傍にはさまざまな野の花が咲いてる。名前のわからないのが多い。




「『名もない雑草』などありません。どんな小さな草にも名前があります。そして懸命に生きているのです。」とは植物学者昭和天皇の言葉と言われている。
知らなければ、目立たなければ関心を持たず無視するというのは凡人の常である。顔を近づけよく見れば、どの草花も可愛く愛しい。今日はウグイスの谷渡りの声も、カッコウホトトギスの鳴き声も聞くことができた。目をこらし、耳を澄ませば自然の息づかいや美しさを発見し小さな感動を味わうことができるが、いきおい歩みは遅くなり、列からは遅れてしまう。ときどきギシギシ(スカンポ、スイバ)を囓って、文字通り道草を食うものだから、また今日もしんがりのシンガラーズ、その中でもどん尻のドンジリーズとなってしまった。アンカーの方、すみましぇーん_(._.)_。
       
ゴールしたあとスタッフから甘い栗餡とおいしい漬け物や梅干しをごちそうになった上に、ピーマンとウォーキングバックのお土産までいただいた。これでは来年も来なけりゃならんじゃないですか(^_^)。
350円の入浴割引券をもらい、久住高原荘の温泉(硫黄泉)で汗を流して帰路についた。
今日は触覚、視覚、聴覚が喜ぶ一日だったが、明日は早速高原トウモロコシを焼いて味覚を楽しもう。
今年も雄大な久住の大自然の気をいっぱいに吸い、たのしいウォークをすることができたのも、竹田ウォーキング協会の如法寺会長やセッちゃん他実行委員、ボランティアスタッフの皆さんのおかげである。感謝、感謝である。
久住高原荘の下に、野口雨情の碑があり、次のように刻まれていた。
山は雲つく裾野はひろい
何処が久住のはてだやら
霧になるなら久住の霧に
ひろい野もまく山もまく

大分への帰り道、同乗させて貰ったMさんと一緒に肥後街道の今市の石畳を初めて歩いた。これについては別項で、アシタノココロダー。
今晩、いや明日早朝3時半からのなでしこジャパンアメリカの女子サッカー勝戦も見なければならないが、今日の疲れで、果たして起きられるかなー。明日の午後は「男声合唱団南蛮コール」の定演を聞きに行く。豊声会の一員としても、すばらしい演奏を期待する。というところで、歯を磨いて寝よう。