Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 一休登山

去る4月8日の、「第25回べっぷ鶴見岳一気登山」に参加した。次の日、中津で友人に参加したことを話すと、「へーっ、そん歳で山頂まで走ったんかい!」と感嘆符付き反応。「いやー、海抜500mのロープウエー乗り場の下まで8キロを歩いたんじゃ」と答えると、彼の友人「なーんじゃ、そげなこつか」とやや評価を下げる表情を見せた。
        
 このイベントのウリは、海抜0メートルのスタート地点のSPAビ−チから鶴見岳頂上の1,375mまで「自動車道をいっさい通らない」全国唯一のコースということであるが、ランニングとウォーキングの二つの部門のいずれかを選んで参加できる。
フルコース:SPAビーチ(海抜0m)→鶴見岳山頂(海抜1,375m)…全長約12km
いだてんタイムレース…文字通り脚力自慢の男女の韋駄天たちがタイムを競うもので、前回までの大会記録は1時間11分27秒である。この部門こそが看板通りの一気登山である。
のびのびさくらウォーク…沿道の桜を愛でつつ頂上を目指して歩こうというグループである。平均歩行時間は約5時間とか。
ハーフコース:SPAビーチ(海抜0m)→ロープウエイ高原駅(海抜500m)…全長約8km
GOGOGOハーフウォーク…フルコース参加者がスタートした後ゆっくり歩きましょう、というゆとりあるヒトビトのグループである。
大会本部の発表によれば、第25回記念大会とあって、なんと3,500人の参加者だそうだ。最高齢者は地元別府市の85歳の男性、もっとも遠来の参加者は中国広州からの家族連れだった。
まずは、海抜0mのビーチの水際に足を浸す。上空にデモンストレーションのパラグライダーが飛んでいた。
  
韋駄天たちがスタートしてしばらくして出発したのびのびさくらグループと我々GOGOGOグループは、団子状になってイッスンズリである。 
     
境川沿いに出ると、いまや満開の桜並木と川をまたぐ大きな鯉のぼりに迎えられ、遙かに望む鶴見山をめざす。河川敷に群生する菜の花のほのかに甘い香りも楽しみながら、同行の二人と音楽の話などが弾む。
    
川の辺の道も3キロまで、南立石公園でトイレ休憩のあとはだんだん勾配の急な坂道となるにつれておしゃべりが少なくなってくる。石垣原合戦の大友義統本陣跡の前を通り、海抜250m地点の堀田天満天神宮で道中の安全を願って拝礼後、いよいよ山道にさしかかる。左手眼下深くに朝見川源流の峡谷を覗き、これからは一人しか通れない道幅となる。毎年咲いていた桜の美しい太宰府官道は、今年はまだ蕾である。九州横断道路の下をくぐると、いよいよ胸突き八丁である。伐り倒された古木や走り根を避けつつ、稲光り状のギザギザ道をひたすら寡黙に、あえぎつつ上る。このあたりで、このイベントがウォークでなく「登山」であることを否が応でも実感させられるのだ。六尺豊か、100キロに近い偉丈夫の連れのHさんは、かなりきつそうだ。
 
小学1,2年生ぐらいの子供が二人、横をすり抜け、競って駆け上っていく。うらやましい限り。この子らはほどなく韋駄天タイムレースに挑戦するだろう。
歩き始めて約3時間半、めでたくGOOGOGOハーフゴールに到達。やれやれ、である。

イベント協賛のアサヒSUPER DRYの旨かったこと。桜の開花がまだなのが残念だったが、3人でしばし至福の時を過ごした。缶ビールを半分飲んだMさんはまるでアランドロンのように、顔に太陽をいっぱい浴びて、ナポレオンのように、周囲のざわめきにも目覚めず眠り込んでしまった。
バスで下山した後は恒例の別府の湯である。今回は海門寺温泉でいい汗を流した。 
全行程の5分の1ぐらいの時間は前がつかえて進めず、止まった時間である。山道は一人しか通れない道が多い。無理に前を追い越すと危険が伴うので、皆さんじっと動けるまで待っているのだが、スムーズに歩けるようにするにはやはり人数制限が必要ではないだろうか。老若男女が一緒に参加するのだから、参加人数の制限は今後の運営上の課題だろう。
Y子さんにエール   
今回参加の申し込みをしたときに40ページにわたる記念誌をいただいた。一気登山の始まりのいきさつから25回までの歴史、出場者数、タイムレースの記録等興味深く読んだ。その中で発見したことがある。
それは、定年前の最後の職場で同僚だったY子さんが、いだてん天狗レース女子の部の優勝・準優勝・3位記録に4回も登場していることである。23歳の時の第5回大会優勝をはじめ、第11回大会3位、第14回大会優勝、41歳の時の第23回大会3位と華々しい戦績である。第15回から22回大会までの間に結婚、子育てに勤しんだのであろうと伺える。長距離を走っているということは聞いていたが、この記念誌によって、ますますの活躍ぶりを知りうれしくなった。女子マラソンの赤羽さんの例もある。フレー、フレー、ママさんランナーY子さん\(^O^)/