Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 久住そよかぜウォーク


7月17日朝7時、玄関を出たとたんに雨。この調子だと久住高原も雨か、と気分の晴れぬまま大分の同行者Mさん宅へ。3年ぶりの参加だが、このウォーキングにはいつもMさんの車に同乗させてもらって現地へ。県道442号線はから旧道にはいると濃霧であった。おまけに道幅が狭い上に前を工事機材を乗せた大型トラックがのろのろ、対向車との離合待ちが何度か。412号線に入ってようやく霧が晴れたが、集合場所に着いたらすでにウォークが始まっていた。受付をすませたところに、親切なスタッフが車で先行の12キロコースの一団を追いかけてくれて合流したところで強い雨となった。合羽では蒸し暑いので、傘を差して歩くことに。
  
われわれ豊声会のウォーク同好会は、さっさと歩く他のグループの最後尾を歩くのが常である。早歩きが苦手な訳ではないが(この歳になると、ホントは、速歩はしんどい)、周囲の風景を楽しんだり、しばしば立ち止まって草花を撮ったりするので自ずから殿(しんがり)を歩くことになる。自称“シンガラーズ”だ。時にアンカーマンをいらいらさせることもある。傘を差したり畳んだりの12キロコース、高原に咲く草花の名前をほとんど知らないが、アンカーマンの女性Iさんが花に詳しくていろいろ教えてくれる。が、聞いた先から花の名は忘却の彼方へ。
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画像1のナデシコが雨に打たれてうつむいていた。2はハギと思ったが、Iさんによるとコマツナギ(駒繋ぎ)だそうだ。3は葉が鋸歯状になっているノコギリソウだ。4,5,8はIさんが言っていたシモツケシダケサをメモしたがどれがどの名か、よくわからない。6はトラノオ、7はリョーブじゃないかとIさん。ちなみにIさんはMさんのふるさと都野にお住まいということがわかり、道々二人は誰々はどこにいるとか誰はもう死んだなどと、昔話で盛り上がっていた。途中の「くじゅう花公園」前の休憩所では地元の方々からお接待を受けた。冷たい久住の湧水とキュウリの漬け物、中でも梅干しは汗まみれで疲れた足には一服の清涼剤となった。
   
   
雨があがり、深い霧が晴れるとカヤを初めとする緑の草の絨毯の波が風にうねり、久住高原の景を鮮やかに演出する。われわれ男声合唱団豊声会が練習している曲『野分』(井上靖作詞・高田三郎作曲)の冒頭「丈高い草 いっせいに靡き臥し…」の情景そのままが眼前に広がっている。そこで井上靖センセイには恐れ多いが、この詩のパクリの1句、いっせいに波打つ草や夏野原
久しぶりの10キロ超のウォークでいささか右足の裏が痛くなったが、マメまではできていなかった。完歩証をもらったあと注文の弁当とお目当てのトウモロコシを受け取り久住高原荘へ。白い湯ノ花の混じる滑らかな温泉で程良い疲れを癒した。
  
高原ホテルを出て後ろを仰ぐと、すっかり雲が晴れて久住の山容がくっきりと浮かび上がrり、前方には根子岳など阿蘇の連山を見晴るかすことができた。
  
帰路、Mさんが子どもの時分のお祭りに行った古い神社の「宮処野神社」に案内してもらった。杉の大木の間の苔むした石段を登ると、神社の境内の周囲はさらに大きな杉の木が屹立している。ご神木の大杉は樹齢500年という。


参詣者はわれわれの他は誰もいなかったが、神主の奥さんという方が車で登ってみえ、社の掃除に来たと話していた。
この鬱蒼とした杉の巨木に囲まれた神社のお祭りには、その昔、参道は多くの出店で賑わったと、Mさんは懐かしがった。
カーバイト匂ふ出店や夏祭り
今回はシンガラーたった二人の参加だったが、来年はもっと多くつんのうて参加したいものだ。