Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 三女神社の祭礼

 12月19日、散歩の途中に笛や太鼓の音が聞こえてきた。古市の三女神社のお祭りである。境内にある古市公民館で、婦人会の皆さんから善哉のお接待にあずかった。
急な石段を登った本殿ではお神楽の真っ最中である。久しぶりのお神楽見物をしようと石段を登ったが、見物人は二、三人のお年寄りだけ。
    
1時間ほど見物したが、数人の人が入れ替わってきただけで、日曜というのに子どもたちの姿が全く見えない。小さい頃は、お祭りといえば子どもたちがスルメや綿菓子をなめながら神楽殿の縁側で鬼にちょっかいを出し、捕まえられて振り回されたりしたものだ。ここでは2時頃から最後のおろち退治の神楽が終わる4時まで、とうとう子どもは一人も見に来なかった。サッカーや野球などで日曜日も子どもの自由にならないのか、出店でもあれば子どもたちが集まるのか、伝統芸能の神楽など興味がないのか…ちょっと寂しい。
    
今日の神楽は隣町の「辻間神楽」だそうだ。口から火を噴く大蛇というより龍の姿の大蛇退治の神楽は初めて見た。
    
大分県下では庄内神楽が有名だが、由布高校の生徒たちが神楽部をつくって練習に励み、全国の文化祭でも活躍しているらしい。後継者が育ち、伝統神楽が受け継がれているのはうれしいことだ。   神楽が終わったあと、本殿から下の広場に向けて餅まきがあった。餅まき目当てに小、中学生が何人か集まってきた。
    
今日は善哉をごちそうになった上に、紅白の小餅を10箇ほどお土産に持って帰った。
この神社の祭神は田心姫命「(たごりひめのみこと)・湍津姫命(たぎつひめのみこと)・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)で、これが三女神社の名前の由来という。
里神楽笛も太鼓も老いにけり  古希漢
※ 三女神社については『別府の古い道 歴史散歩』(別府史談会)p22参照