Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 西部公民館初句会

    
       
去る14日の初句会は一人3句、全81句の中から次の4句を選んだ。短評を添えて紹介。
母に干支八度廻りて初明かり  Tさん
八回目の丑年の、96歳を迎えた母を介護している作者。寝たままでいても猶長生きして欲しいと願う娘の母への思いは深い。
新しき数珠初春の法事かな  Iさん
正月早々の法事。正月と法事は相容れないもののようであるが、新しい数珠が新春らしい。
曖昧に夜になりゆく冬の雨  Nさん
日の短い1日を降り続く雨。朝から薄暗いまま、いつのまにか日は没している。「曖昧に」の措辞が冬の雨の日暮れをよく表している。
雲一つなき寒の空月一人  Hさん
冷え冷えと晴れた空にさえ渡る冬の月。月を「一人」と擬人化しているが、「お月さん今晩は」と歌の文句にもあるように、月が一人とは言い得て妙。
さて、拙句の
御降り(おさがり)に雀あつまる大庇  は6点戴いた。
「御降り」は元日に降る雨や雪のこと。今年の元日の別府は雪が降った。