Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 蕗の子

 節分のきょうの午後、風は冷たいながらも日差しに誘われて、毎年楽しみにしている秘密の(?)南面の棚畠の畦に蕗の薹を探しに行きました。まだ小さな蕗の葉をかき分けてみると、出ていました。蕗の薹というより、まだ蕗の芽蕗の子といったほうがふさわしいかわいらしさです。キク科の多年草である蕗の花茎部分が蕗の薹といわれていますが、成長すると花が咲き、さらに大きくなって花が咲ききった状態になって白い冠毛が生じたものを「蕗の姑」とか「蕗の祖父(じい)」と呼ぶと歳時記にあります。いわゆる「薹がたつた」段階の「蕗の姑」こそが「蕗の薹」の命名がふさわしいのではないでしょうか。今日は草をかき分けて12個ほどの蕗の子を摘み、ポケットに入れて帰りました。食べるにはベストな大きさです。
    
   にがにがしいつまであらしふきのたう 山崎宗鑑
蕗のたうほろほろにがき香さへしてさやかに吾れの手につまれけり 馬場あき子

今日はかかりつけの内科の定期受診日でした。3件の検査結果の数値が前回よりもよかったので、今晩はほろ苦い早春の味の蕗味噌をお供に、少し弾んだ気分でお湯割り焼酎を一献傾けましょう。
それにしても、病院の待ち時間の長さにはいつも辟易します。総合病院は、3時間待って3分の診察などといわれますが、今日は受付から検査、診察、薬を貰って帰るまで2時間半かかりました。
紫の袴は解かず蕗の薹 古稀