Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 東洋大学が2連覇

きのうきょうと、第86回東京箱根間往復大学駅伝競走大会(箱根駅伝)をテレビ観戦。
初日往路の2日は1区(21、4キロ)で明治大学の北条尚が区間賞。この明治大学の1区区間賞は何と49年ぶりとか明治大学は2,3,4区とトップを譲らず、このままいけばあわや往路優勝かと思わせたが、5区の山登りで東洋大学につかまった。
      
捕まえたのは、この区間23,4キロで昨年も区間賞をとった東洋大学のスーパールーキー・柏原竜二だ。17キロ地点で先を行く明治大学の久国(写真右)を一気に抜き去ると、もう前にいる敵は「自分の去年の記録」でしかなかった。苦しげに口を開けて上体を少し揺らすフォームは、タスキを受けてから芦ノ湖のゴールまで変わらなかったが、終わってみれば1時間17分8秒と昨年の自身の記録を10秒縮める区間新記録であった。小田原から箱根までの高低差800メートル以上の“万丈の山千仞の谷”の天下の嶮を駆け上る5区がこの箱根駅伝の最大の文字どおり山場なのであるが、この区間を制した選手は“山の神”と称えられる。今年も1年生の時の昨年に続いて2年生の柏原竜二が“山の神”となった。
3日の復路は、7区で東洋大の田中貴章が区間賞をとるなど、東洋大は首位を譲らず、結局合計タイム11時間10分13秒で2年連続2度目の総合優勝を果たした。
      
往路で5区の中盤まで首位を続けた明治大学は総合10位で、辛うじて来年のシード権を得たが、前半を湧かせてくれたチームだった。往路で出遅れた名門駒沢大学は後半よく追い上げ、総合2位に入って伝統校の底力を見せた。
今年は大きなアクシデントはなかったようであるが、ゴールした後も余力を残しているような選手、死力を尽くして辛うじてタスキを渡すや否や失神状態に陥って倒れる選手など、数々の感動のシーンをこちらは屠蘇酒をちびりちびりやりながら観ているのがこのところの正月風景である。(写真は朝日新聞紙面から)