Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 ししまるテレビ「戒名タダ お経タダ 」

 何とも刺激的なタイトルのTV番組を見た。
田口学法さんが住職を務める大法輪寺は、大分県速見郡日出町大神(おおが)にある。番組はのっけから寺院の中の天井に輝くステンドグラス。その下にはハグ不動、寺を訪れた女性ががいきなりこのハグ地蔵に抱きつく。住職は讃美歌も歌う。一体何宗なのか?仏教でも、無宗派なのだそうだ。訪れる人にお金がなければ、戒名も、お経もタダという。

最近は火葬のみで、お通夜も告別式もしないで死者を送る「直葬」がだんだん行われてきているそうだが、番組では、経済的に困窮している家族が、兄自ら手作りの棺に弟を納め火葬場で直葬をしているところへ、田口住職がお経を上げている場面が紹介された。

現在の葬儀は、葬儀社がお寺と提携してビジネスとして行っているが、葬儀費用は全国平均で200万円を越える。田口さんは現在の“宗教改革”を提唱している一人である。檀家制度にあぐらをかき、“葬式仏教”といわれる今の仏教、寺のあり方に深く疑問を懐いているのである。全国から悩みを抱えた人達が訪れ、その相談にも丁寧に応じている。住職に話を聞いて貰った母娘は、帰りには笑顔を見せていた。大法輪寺は現代の駆け込み寺でもあるのだ。
「葬式仏教が真実なら、私は坊主をやめる !」 大法輪寺のホームぺーのタイトルも、これまた刺激的ではある。

明日はかつての合唱仲間のお通夜にお参りする。朗らかな男であっただけに、早世は痛恨の極みである。