小春日散歩
12月13日午後の散歩コースは我が家から坂を上る堂面棚田方面である。快晴無風の冬の日差しが心地よい小春日和。棚田の稲の刈りあとのすべての株からみずみずしい緑の葉が出ているが、これを「ひつじ」(左が禾、右が魯)という。ひつじからは稲穂が出ているが、冬季のこの時期は米は実らない。いわゆるシイラである。
野鳥もシイラとわかっているのか啄まず、ひつじはそのまま枯れていく。
堂面棚田では6年前から6月には田植えを、10月には稲刈りを「堂面棚田を再生する会」の肝いりで亀川小学校の5年生と平田保育園児たちが体験学習を行っている。しかし、年々この堂面棚田の耕作田は減少しているが、そのわけは耕作者の高齢化であり継承者の減少である。1,2年棚田の耕作を放棄するとたちまち原野と化し、再生するには大変なエネルギーを要す。
堂面棚田から別府湾を望むと、天気の条件のいいときには遙か彼方に伊予の国、愛媛県を見晴るかすことができる。愛媛は別府観光の父、油屋熊八の出身地である。今日は絶好の「伊予見日和」であった。
一番手前は関の江海岸、遠景の右側は佐賀関半島、中央は高島、その遙か向こうにうっすらと愛媛県が見える。
小春日や遙かに煙る伊予の国
今日の散歩記録 : 11,840歩、7.93km、1時間43分