Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 田植え用意

近くの棚田で田植えの用意が始まっている。
別府市の地形は鶴見岳の裾を扇頂とする扇状地なので、さほど多くない田畑は段々になっていて、農家が営々として耕作し続けて今日に至っている。しかし、最近は後継者不足で、耕作不便な山間の棚田は作り手がなく放棄されているところも少なくない。市内の内成(うちなり)地区は全国棚田百選にも選ばれて、見事な四季の景観が観光客を呼び寄せている。我が関の江新町のすぐ上の内竈(堂面)棚田も、耕作放棄田が広がりつつあったが、近年、泉都別府温泉ツーリズム支援事業の一環として内竈(堂面)棚田を再生する会を立ち上げ、棚田をも存続させようという動きも出てきている。



ここは別府湾を望む棚田であるが、すでに水が張られ代掻きが行われていた。
代掻いて村一斉に水うごく 鈴木正治
写真を撮っていると、後ろの山に時鳥が鳴いている。

この田んぼは魚眼レンズで撮ったような絵であるが、さに非ず。山裾の、谷に落ち込みそうな狭い三日月型の水田が5枚重なっている棚田である。もうすぐ田毎の月の夜景が見られるだろう。

近所の空き家の庭に咲くヤマボウシの白が目にしみる。先日の台風でタチアオイが傾いた。タチアオイの花が天辺まで咲いてしまう頃梅雨が明けるというが、別府は梅雨に入ったのかどうか。
三方に蝶のわかれし立葵 中村汀女