Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

垂乳根の大銀杏

 朝晩寒くなり、落葉樹の葉が色づ始めた。植えっぱなし置きっぱなしの玄関先の鉢植えの銀杏も一人前に黄葉し、今が見頃である。
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1998年4月19日、初夏を思わせる日差しの中、豊声会23名は院内の「石橋の町」をめぐる日帰り旅行を行った。院内町の委嘱による合唱曲「石橋の町」を演奏するに当たって、作詩の佐々木均太郎先生と作曲の石井歓先生が訪れた石橋の里の原風景を追体験し、お二人の詩想や曲想にに少しでも近づこうとするための院内町巡りの試みであった。西椎屋の滝、岳切渓谷、龍岩寺、鳥居橋・荒瀬橋・富士見橋等々、四つの章に唱われる院内町の名勝や古刹を巡り、作者の思いにふさわしい最高の響きを奏でようという思いを新たにした小さな旅であった。この日帰り石橋の町ミニ紀行は「豊声会報�・37」または「豊声会30周年記念誌49ぺージ」に拙文を載せている。
「石橋の町」完成後の初演は第13回国民文化祭協賛行事として「院内ローズベイ・コール」との混声合唱で、院内町文化交流ホールにおいて行われた。
 さて冒頭の銀杏である。「石橋の町 第1章 飛沫の精」にある「そそりたつたらちねの大銀杏」は西椎屋にあり、樹高30m、根回り13m。根回りのあちこちに落ちたギンナンから芽が出ているのを発見。ならば、と5,6個ポケットにしまい、帰ってから鉢に埋めたところ芽が出たのである。あれから20年たったが、全く手入れも植え替えもしないので樹高は幸い30mにはならず、1mを保ってくれて毎年欠かさず緑の葉っぱをつけ、秋には黄葉を見せてくれている。