Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 シニアコーラス

4月18日(日)、第5回シニアコーラスフェスティバルinみやざき宮崎市アイザックスターンホールで開かれた。
   
豊声会も3回目の出演であるが、今回は前日の朝から貸し切りバスで宮崎入り。
毎週厳しい練習ばかりで、今年は花見の宴もなくみんなやや欲求不満のところだったので、この日はウキウキとみんな観光気分である。バス利用は毎度おなじみの大分航空トラベルさんで、社員のヨーハチさんは豊声会のバスのメンバーであり、いつも添乗員を務めてくれて客の我が儘もよく聞いてくれる。やはりバスのご用命はバスのヨーハチさんにかぎる。
 馬ケ背
 

日向岬馬ケ背は太平洋の大波が白く砕ける眼下に、柱状節理の絶壁を見下ろす見事な自然の景観である。
宮崎県庁
 
東国原知事誕生以来、宮崎県庁が観光コースに入れられたと聞いて、何ともばかばかしいと思っていたが、ヨーハチさんが作った御旅程表に真面目に入れてくれたおかげで、そのばかばかしいミーハー観光客の一人になってしまった。知事は東国原氏は宮崎を「ドゲンカセントイカン」と言って知事の座に着いたが、最近は中央のセイジにとみに御関心が深く忙しそう。この日は人形の知事が迎えてくれた。庁舎は九州では唯一の戦前から残る県庁舎で、全国で4番目に古いそうだ。ふと、別府中央公民館の建物をを思い出した。
 
宮崎神宮
巨大な銅の鳥居と古い巨木で迎えられる社苑は、いかにも古い歴史を持つ静謐な空間である。宮崎神宮略記によると祭神は、神日本磐余彦天皇(かむやまといはれひこのすめらみこと)とある(神官さん以外に読める人がいる?)。要するに神武天皇である。この日は神武天皇によって結ばれた縁を永遠に(多分)誓ったカップルの記念写真が撮られていた。その脇をすり抜けて、本殿に参り明日の演奏の成功の願をかけたが、100円の賽銭では少なすぎたかも。
夕食・ホテル
 
待望の夕食は「ぐんけい 隠蔵」という、なにやら焼け跡の柱組みたいな玄関の怪しげな居酒屋風な設え。
豊声会の最長老81歳のKさんの乾杯の音頭で生ビールをあおったあと、メインの日向地鶏が旨い。宮崎では酒といえば焼酎のこと、天孫降臨、日向木挽などの藷焼酎を賞味。
ホテル スカイタワーに宿泊。Mさん・Hさんとホテル18階のバーで宮崎市内の夜景を楽しみながら、12時近くまで過ごす。ホテルは個室なので、自他の鼾を気にせずに寝られるのがいい。部屋が寒く風呂で温まって寝たが、早朝4時頃目が覚めた。寒い。浴衣の上に薄い掛け布団1枚しかない。何度か目覚め、風呂に入り直して熱めの湯で温まり寝直したが、また目が覚めた。大丈夫かな、声が出るのかなと心細くなった。宮崎神宮の賽銭をケチりすぎたかな。
アイザックスターンホール
 
メディキッド県民文化センター県立芸術劇場アイザックスターンホール」が正式名称らしい。名前が長いだけでなく、このホールがある県民文化公園そのものが広大である。県が大学跡地にバブルの頃購入して建設したものらしいが、文化公園構想そのものが羨ましいぐらいの贅沢なグラウンドデザインである。ホールは天井が高く、パイプオルガンも備わり、九州一と言われるだけはあってすばらしい。
肝心なコーラスである。37団体の熟年の男女の歌声が響く(筈である)。オープニングの声慣らしに「おぼろ月夜」の全員合唱のあと、休憩前の14番目までを会場で聴いて出番までの準備のため会場を出た。
印象に残った演奏2団体
みみず&いちょうの会
絶妙の、破綻のない見事なハーモニー。「詩のこころ ことばをたいせつに」という指揮者の方針が充分に体現されている演奏だった。男声の我が豊声会にもこのような厚みのあるすばらしいハーモニーは出せない。
エリカフラウエンコール
いつもすてきな演出ですばらしい演奏を聴かせる指揮者の飯倉貞子さんが、今日はピアノを引き立たせる演奏をした。古賀政男の名曲「影を慕いて」を「女声合唱とピアノのための」近代日本名歌抄として信長貴富が編曲したもので、叙情性豊かに演奏して他の合唱より一段抜きん出ていた。後藤秀樹さんのピアノは、まるでピアノ協奏曲のカデンツアを聴くような名演奏であった。
ニューライフさわやかコーラスには「豊声会」と二股かけて、TさんとMさんが出演した。なかなか凝ったお揃いの衣装で軽やかなパフォーマンスを魅せていた。九州一のホールで魅せた「あでやかコーラス」さんたちの帰りのバスの中は、さぞかし「にぎやかコーラス」となったことだろう。
さて、わが豊声会だ。「石橋の町」の直前の15分間の練習である。この前の練習は8日だったから、10日間は揃った練習は全くやっていなくての今日の本番である。最後の最後まで楽譜を読み直している人もいる(指揮者も)。リハーサル室の音の響きはよかった。本番。終わった。個人的にはミスなく歌えたが。拍手は多かったように思う。指揮者の評価が気になる。

来年は「in長崎」のココロだー。楽しみである。