Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

内竈堂面棚田を再生する会


今年も1昨年と同じ11月22日の今日、我が家から10分たらずの内竈公園・公民館を訪れた。野菜類の高値の今年は、模擬市場で売り出される地元産の100円均一野菜を狙った。多分すぐ売り切れるだろうと50分前に着いたが、開始定刻の10時半にならないと売らないということだった。仕方なく開会式場でセレモニーを聞いたあと、平田幼稚園4,5歳組のかわいい神楽を観覧。

公園内で溝部学園の看護科の学生に血圧測定をしてもらったら、上118、下70、大変結構とほめられた。食物科の学生によるジビエカレーはお代わりしたいほどおいしかった。

子ども神楽のあとの仮設ステージでは、神楽の笛・太鼓をバックに珍しい「神楽生け花パフォーマンス」が行われた。

さてお目当ての野菜だが、カブ、ホウレンソウ、ネギ、サツマイモ、ショウガ、シュンギク、カボスなど〆700円で新鮮産直野菜をゲットできた。毎日、青物葉物野菜がスーパーになく、あっても目玉が飛び出るほど高いと嘆く連れ合いに喜ばれた。
堂面棚田はいくつかの散歩コースの一つだが、このところオーナー制の畑地を借りて季節の野菜を作っている人を見かける。見事に手入れされた畠、最近はかなり手を抜いていると見られる畠等、さまざまである。
約20年間放置していて原野に戻っていた堂面棚田を何とかしようと、平成21年4月に立ち上げた「堂面棚田を再生する会」も、発足当時25人だった会員が今は半分に減ってきているという。当地は農業振興地域には入らないので行政からの農業支援はできないが、国土保全、水源涵養、自然環境保持、景観形成等の農地を守るための多面的機能があると認められるとして若干の行政支援が認められたそうで、28年度は農道の舗装が行われた。イノシシ、シカ等の害獣対策のための金網の柵も数年前から棚田地域全体を巡らされている。「海の見える棚田」の景観は、別府市長も大分県知事も訪れてそのすばらしさを認め、地元メディアも田植えや稲刈り、餅つき等の子ども参加のイベントも紹介している。「堂面棚田を再生する会」「内竈農地を守る会」「内竈自治会」など地元の方がたの力で今日8回目の文化祭も開催されたが、今後の最大の課題は、高齢化に伴う後継者の不足である。日本全体の少子高齢化のもっとも大きなしわ寄せは、小さな集落の営農と存続に収斂されてしまっていることを痛感する。無責任な部外の一参加者としてつきたての餅を頬張りながら、希望と絶望と綯い交ぜの複雑な気持ちになってしまった。

散歩で見た堂面棚田をコンパクトデジカメで何回か撮ってあるので、「棚田写真コンクール」に応募してみようかなと思っていた。ところが、公民館内に展示してある入賞写真のすばらしさ、質の高さに圧倒されて、応募意欲は一遍にしぼんでしまった。
(2014年11月22日の先行ブログあり)