Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

梅雨

 来る6月3日のNL句会の兼題は「梅雨」です。そろそろこの季題で1句をひねり出さなければならないのですが、句想が全く湧きません。なぜなら、まだ梅雨に入ってなくてそれらしき雨がないからです。 
     
 沖縄地方は既に梅雨に入っていますが、いまは中休みのようです。今日の気象情報では関東地方は梅雨の走りのような雨模様です。梅雨前線は遙か南に下がっていて、日本列島全体が梅雨入りするのはまだかなり先になりそうです。ところで「梅雨」の語源については、よく知られているのは、梅の実が黄熟する頃降る雨だから「梅雨」の字をあてるというものです。また、ものが腐るから「ついゆ(潰ゆ)」の意であるともいい、さらに「露けき時節」からだとか諸説紛々です。梅の実の熟れる頃の長雨なので「梅霖」と、また、物みな黴を生じる時候なので「黴雨(ばいう)と書くこともあります。
     
馬洗ふ梅雨のすげ笠最上川 細見綾子
抱く吾子も梅雨の重みといふべしや 飯田龍太
 俳句歳時記を開くと立派な例句がたくさんありますが、いざ「梅雨」を自分で五七五に詠もうとしても一句も浮かばず、四苦八苦するばかり。3日までに入梅の気配は期待できないので、梅雨の実体験によらない、観念的な駄句を作らざるを得ませんね。
 梅雨にふさわしいアジサイですが、土質がアルカリ性が強いと花の色が青く、酸性が強いと赤い色になる(逆だったかな?)などと聞いたことがありますが、上の二枚の写真のアジサイはすぐ隣りに咲いていたものですから、この説もあまりあてにならないと思うのです。どうでしょう。