Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

春眠曉を覚えず

         

春眠に大和魂なき電車  安田直子
 朝6時頃目覚めてトイレに立ち、起きるには早すぎるか、と二度寝してしまう花冷えの今日この頃です。夏になれば5時半か6時頃目覚めればそのまま起きて散歩に行くのですが、今頃は眠くて二度寝のあと目が覚めたときは既に日が昇っています。惰眠を貪る怠惰な男は孟浩然の「春暁」の世界です。 
春眠不覚曉 処処聞啼鳥
矢来風雨声 花落知多少
この漢詩には井伏鱒二の名訳がありますね。
ハルノネザメノウツツデ聞ケバ 
トリノナクネデ目ガサメマシタ  
ヨルノアラシニ雨マジリ
散ッタ木ノ花イカホドバカリ

ついでに井伏鱒二漢詩の名訳に干武陵の「歓酒」があります。
この盃を受けてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ

 冒頭の句のように、春の電車のお客も気持ちよさそうに眠っている人も多いのです。で、駄句を1句。
春眠や隣の生首倒れくる