Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

文学

 『海神丸』

大分県立先哲史料館の「野上彌生子展」見学後、高校生時代に読んだ『海神丸』を再読したくなった。この本は、臼杵の港を出た小さな帆船が嵐にあって遭難し、乗組員4名が食糧が尽きて飢餓地獄にあえいだ末に人肉を食うために乗組員の最年少の少年を斧で殺すと…

北原白秋

「からたちの花」「この道」「ペチカ」「あわて床屋」「待ちぼうけ」「砂山」などは、今まで男声合唱で歌ったことのある曲です。「柳河風俗詩」は多田武彦が曲をつけた男声合唱組曲で、何度か歌い、今でも全国何処かの男声合唱団で歌い継がれている名曲です…

田山花袋と別府

島崎藤村とともに自然主義文学の双璧といわれた田山花袋は、本名・田山録弥。(録弥でもニックネームとして立派に認知されそうですね。)明治25年(1892)、『落花村』という作品をはじめて「花袋」の名で発表しました。柳亭種彦の「用捨箱」の中から…

短歌や俳句に見る別府

最近、別府はかつての別府温泉の賑わいを取り戻すべく、官民あげてさまざまなPR活動を展開しています。そのお先棒を担ぐわけではありませんが、別府を詠んだ短歌と今頃の季節の俳句を紹介しましょう。 やはらかき湯気に身を置くわれもよしこよひおぼろの月…

作家のペンネーム考

カンムリカイツブリ 今朝の新聞に直木賞作家、泡坂妻夫の訃報。愛読したわけではないが不思議なミステリー作品があったように思う。独特の名前はそのペンネームで、本名、厚川晶男「あつかわまさお」をならべかえ、「あわさかつまお」として適当な漢字で「泡…