Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

別府扇山火祭り

 扇山が紅蓮の炎に包まれました。かつては牧草を育てるために行っていた扇山の野焼きを、別府温泉まつりの恒例行事に取り入れたイベント、「扇山火祭り」です。温泉まつり中日の4月3日18時30分、黄昏れた扇山の天辺付近に朝見神社で採火した火が放たれると、左右の稜線をゆっくりと紅い炎が下って行きます。無風状態のこの夜は、炎の走りがかなり遅いようです。それでも30分ほどで三角形の扇山の二辺の一番下まで炎が届き、それから底辺を両側から焼いていきますが、乾燥しているため勢いよく燃え広がっていきます。
 今回初めてカメラを構えようと最高のビュースポットの大観山展望台に行きましたが、先客でいっぱい。やむなく朝日小学校上の御門橋に位置取りしました。腕が悪いのかコンパクトデジカメの限界なのか、満足のいく絵は撮れませんでしたが、我が網膜には夜の山焼きの壮大なシーンを焼き付けることができました。
    
    
やはりプロのカメラマンの腕にはかないません。
     

扇山の野焼きは温泉の神様に春の到来を告げるという観光行事ですが、由布院塚原の野焼き事故を教訓として今後も事故のないように、別府の伝統行事として続けて欲しいと思います。
 さて、火祭りから一夜明けると、扇山の人相は一変しました。
     
扇山明けて黒ぐろ男ぶり
青々とした若草が甦るのももうすぐです。1年のうちに百面相を見せるのは、扇山が生きている証です。