花祭り〜灌仏会（かんぶつえ）

　今日４月８日（本来は旧暦）はお釈迦さまの誕生日です。仏生会（ぶっしょうえ）ともいいます。お釈迦さまは生まれてすぐに７歩あゆみ、上下を指さして「天上天下唯我独尊」と叫んだという有名な伝説がありますが、このとき、八大竜王が天から清い水を吐きそそいで産湯を使わせたという故事にしたがって、今も甘茶をかけるのだそうです。別府市亀川中央町の西光寺では花祭りが行われましたが、初めてお参りに行きました。象の背中の上に花御堂があり、その中に童形の釈迦像が立っています。私もお賽銭を入れ合掌し、お釈迦さまの頭から甘茶を注ぎました。　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　
　　　　　
　西光寺の花祭りは西光寺幼稚園のお稚児さんたちを先頭に、象に乗ったお釈迦さんを曳く稚児行列が恒例になっています。地元の人々や稚児の保護者も一緒に行列に加わっています。亀川の人々に甘茶を振る舞い、人々は花御堂のお釈迦さまに甘茶を注ぎます。年々稚児が少なくなっているそうですが、今年は７人のようです。
　　　　　
　さあ、いよいよ稚児行列の出発です。
　　　　　
　今日は日差しが強く、亀川メインストリートを慣れない衣装で歩き疲れます。日陰でちょっとひと休み。
　　　　　
　６０年ぶりぐらいの花祭りでしたが、今日のお接待で戴いた甘茶は昔よりも数倍も甘く感じました。日本に多いはずの仏教なのに、クリスマスがイエス・キリストの誕生日と知っていても、４月８日のお釈迦さまの誕生日を知らない人が多いのではないでしょうか。
長の日を乾く間もなし誕生仏　　一茶