Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 別府鉄輪温泉 湯あみ祭り 

      
お彼岸の21日〜23日、「第50回湯あみ祭り」が行われました。別府に住みついて10数年経つのに、この伝統行事を見に行ったのは今年が初めてです。
 別府の鉄輪温泉は、鎌倉時代時宗開祖の一遍上人(1237年〜1289年)が開いたと伝えられる古くからの湯治場です。一遍は、全国を布教して歩く「遊行(ゆぎょう)」という旅の途中、豊後から上人ヶ浜(現在の別府市美術館のある海岸)に上陸し鉄輪へやってたといわれています。その当時の鉄輪は地中から噴き上がる熱湯と噴気の地獄によって人々は大変難儀をしていましたが、一遍はこの地獄を鎮め、最後まで噴気の治まらなかった地獄を利用して「蒸し湯」を造ったといいます。この蒸し湯はには不思議な霊力が宿り、病気や怪我には霊験あらたかで、近在の湯治客が絶えなかったといいます。以後この地の人々は、一遍上人の「おかげ」に感謝して毎年「湯あみ祭り」を催し、温泉山永福寺に所蔵する木造の一遍上人像を沐浴させる「湯あみ」や「湯かけ」を続けています。
今日23日は彼岸の中日・秋分の日ですが、はじめて「湯あみ」や「湯かけ」を見物することが出来ました。またこの祭りの3日間だけ一般公開される、永福寺所蔵の南北朝時代の作で国指定重要文化財である「紙本著色遊行上人絵伝 巻第七」を見ることもできました。


 
永福寺本堂での法要のあと、お稚児さんたちが願い事が叶うという長大な数珠を繰りましたが、お稚児さんたちの願いははて、なんだったのでしょうか。
     
お上人様の木造は白装束の4人の担ぎ手に担がれて、稚児行列の先導のもとに本堂から「湯あみ」「湯かけ」へと向かいます。
     
「渋の湯」でお湯あみされる上人様、気持ちよさそうです。
     
つぎに「蒸し湯」の前の広場で、稚児行列に参加したお稚児さん全員から「湯かけ」をしてもらいました。 
   
そして、町内を一回りして永福寺に戻りました。久しぶりに沐浴した上人様はサッパリしてご満悦のお顔でしたが、お稚児さんたちは帰りの上り坂ではおくたびれの様子で、半べその子もいました。おつかれさま。

旅ころも木の根かやの根いづくにか身の捨てられぬ処あるべき  一遍