Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 小鳥来る

 昨日の朝、遅い朝食をしていると、裏山の樟や藪ツバキの間をにチョンチョンと小鳥が跳び渡っているのが見えた。食卓の窓辺から道幅3メートルを隔てたところなので、よく見える。先ずコゲラ小啄木鳥)がやってきてあちこち猛烈な早さでつついていたが、餌にありつけなかったらしくどこかへ行ってしまった。次に来たのはシジュウカラ四十雀)だ。樟の皮や葉先をつついてはどこかへ飛んでいった。さらに、ヤマガラ(山雀)がやってきた。藪ツバキの木から道端に降りて、落ち葉の吹きだまりに嘴を突っ込んで餌を探しているようだ。動きが可愛らしく、見とれているうちにこれもどこかへ飛び去った。デジカメを取り出す暇もない短い滞在であった。
群青の彼方は伊豫ぞ鳥渡る
  
  
コゲラ(小啄木鳥)
全長約15センチと、国内の啄木鳥では最小。北海道から沖縄まで、日本中の奥山から里山や市街の緑地まで広く棲息。主に昆虫やクモ類を補食し、果実や種子も食べる。冬になるとシジュウカラなどの群に交じって採食。「ギーッ」と歯車の軋むような声で鳴く。
  
  
    シジュウカラ四十雀
全長14センチほどのスズメ目シジュウカラ科の野鳥。「カラ(雀)」は小鳥の総称。シジュウは鳴き声からきたという。冬には人家の庭先のえさ台や巣箱によく来る。財布が「始終空」に通じ、商売人には敬遠される鳥というが、ほんとかな? 
暫くは四十雀来て懐かしき 高浜虚子  
  
  
    ヤマガラ(山雀)
全長15センチほどのスズメ目シジュウカラ科の野鳥。日本各地の低山帯に棲み常緑広葉樹林を好んで昆虫、クモなどを補食。人なつっこく、昔は縁日などでおみくじを引く芸などを披露し、親しまれた。
山がらと雀と二つ今一つ何鳥なるか竹くぐりをる 橘 曙覧

(写真は『けさの鳥』朝日新聞社 より転載)