Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 案山子ワールド

今年も大分県中津市山国町苅田あとのあちこちに、なにやら懐かしい風景が展開しています。案山子ですが、ここの案山子は鳥威しというより、手作りの人形や家畜、小道具等で農村生活を再現したものです。地元の婦人会が中心となってこしらえたものだそうですが、昭和の頃の実体験を思い出させるおかしくも楽しい風景が展開されているのです。子どもの頃にタイムスリップするひとときです。この土地で育って都会に出て行った人達がこの風景を見れば、きっと懐かしさに泣き笑いして喜ぶに違いありません。古い農具や農作業風景が見られ、この案山子ワールドは、さながら「野外民俗博物館」といえば大げさでしょうか。
   
   「あんちゃん、とどかんばい(兄ちゃん、とどかんよ)」
   「まっと、のびあがっちみよちこ(もっと、伸び上がってみろ!)」
   
   「婿じょも嫁じょも立派なもんじゃ」
   
   「祝言なき、うんとのんじおくれ(祝言だから、たくさ飲んでください)」
   
   「とうちゃん、いっこつれんな(父ちゃん、全く釣れんねー)」
   「待っちょりゃ、いんま大きなんがつるっちゃ(待っておれば、今に大物が釣れるよ)人間、じっと待つこつも大事なんじゃ」   
   
   「ありゃ、片輪がおてた(片輪が落ちた)」
   「おりがおしあぐるき、傾くんなよ。おりが肥をひっかぶらんごつ(俺が押し上げるから、傾けるなよ。俺が肥をかぶらないように)」
   
 
     賑ひは昭和案山子や苅田あと