Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

レンコンとフキ

         
 散歩中、大分県別府市亀川古市の蓮田でレンコンを掘っている人に出会いました。胴長を泥だらけにして一服している方にいろいろ話を伺いました。むかしから「亀川レンコン」の作り手は多かったが、今は若い者がだんだん減り、田も埋め立てられて住宅が建ってきたと話していました。5節もあるりっぱなレンコンが一輪車に積まれています。あたりの蓮田を見ると、今からレンコンを掘る田はまだ枯れて折れた茎が残っていますが、既に掘られた蓮田は田植え前の水田のように水が張られています。レンコンは米の3倍の量の肥料を食うんだということです。
 『別府の古い道 歴史散歩』23ページの写真の青々と繁った蓮の葉も、根が彫り上げられる頃にはごらんのように、葉も茎も根を太らせるために朽ち果ててしまっているのです。
 冷川の岸辺に大きなフキが繁っていました。いつもの習性で今晩のおかずにと、少し採って帰りました。
       
       
 ちなみにフキノトウはこのフキの花茎ですが、フキノトウが大きくなってフキの葉になるわけではありません。同じ根茎から葉が別に出てきます。ツワブキは全く別属で海の近くに多く、フキノトウは出ません。秋から冬にかけて鮮やかな黄色い花を咲かせて目を楽しませてくれます。
母の年越えて蕗煮るうすみどり  細見綾子