Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

 春の小川は(2)


今朝の放射冷却による寒さは日中の暖かさを予想させたが、案の定ぽかぽか陽気となった。山々は春霞がたなびいていよいよ春らしくなった。と言えば美しいが、たぶん黄砂のお出ましであろう。今から日に日に暖かくなるのはいいが、招かざるお客さんの黄砂と杉花粉が大気を汚してしまうから大変だ。春は朧、なんて風流ぶってばかりもいられまい。
先日近くの小流れでメダカを見たが、きょうは1センチほどの小魚が数匹泳いでいた。近づいて屈むとサッと逃げられたが、コブナかタナゴの子であろうか。カワニナが泥の上を歩き回った後が草書の墨跡のように見えた。昨年まではあまり注意してみなかったけれど、ここの環境だとタガメゲンゴロウもきっと棲んでいるに違いない。もう少し暖かくなったら注意深く観察してみよう。
近頃カエルが少なくなった気がする。ツボカビ病とかにやられたのだろうか。トノサマガエルにいたっては、夏になっても全く見かけない。捕まえて麦わらを尻にさして息を吹き込んで腹を膨らませるようなことはもうしないから(麦わらももう無い)、どうか顔を見せてくれよトノサマガエル。毎年、蓮田の中で鳴いている牛蛙の声は聞こえるのだが…。
      
子どもの頃、タガメがカエルを捕まえているのや、蛇がカエルを飲み込む様子をかがみ込んで固唾を飲んでじっと見たものだ。
それにしても、公園で遊ぶ小さな子どもたちは見かけるが、田圃や小川や野山で遊ぶ子どもの姿を見かけない。蛇に驚いたり、時には、石垣の穴に逃げ込む蛇の尻尾を引っ張ったりするのも面白いのに。
来し方を草書で残す蜷の道