Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

寒梅咲く

今日は阪神淡路大地震から14年目。犠牲者に黙祷、合掌。    
     
寒が少しゆるんだ今日は風もなく、小春日和を思わせた。毎年一番先に咲く梅を求めて、内竈の集落の、竈の上の縁を馬蹄形に巡っているような山道を登って歩いた。上り坂は汗ばむほどである。峠の道の左側に2本の白梅がある。「おお、今年も咲いたな」と声をかけた。決して日当たり十分ではないのに、寒梅なのであろう、毎年寒の内に咲く。野梅であろうか。近くの民家の下の石垣の樋に冬の水が豊かに溢れている。
寒梅の咲くや峠の一軒家  剛誠 

      
家から徒歩で5分の、南向きの日当たりのいい道端には、12月の中旬の暖かい時期に花開いてしまったイヌフグリが、厳寒に耐えて咲いている。普通に見られるのはオオイヌフグリらしいが、いずれにしても実が犬のフグリに似ているから付けられた名前だそうだ。実を見たことがないので実態はわからないが、星を散らしたようなこの可憐な花に、想像だにできぬ無粋な名前を付けたものだ。ヘクソカズラだってそうだ。確かに匂いは好ましくないが、花はいたって可愛いのに。
 落葉樹の枝先を見ると、冬芽が寒に耐えてほんの少しずつふくらんでいる。冬来たりなば春遠からじ。世界の経済界の春も近からんことを。
星くずを拾いあつめていぬふぐり  剛誠