Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

初句会

      
13日、ニューライフプラザで初句会。全45句の中で私の採った句は次の5句。勝手に鑑賞してみた。
三日はや糖尿食の夫(つま)の黙(もだ) Sさん
正月はおせちに屠蘇酒で祝ったが、三日はもう日常の糖尿病食に戻った。これも妻の愛情に違いないのだが、目の前に出されるとつい言葉を失ってしまう夫である。
長居して女礼者の足乱れ Uさん
正月に訪れて新年の祝辞を述べ交わす女性客のことを女礼者というが、この新年の季語の例句に句会で出会うのは初めてであった。長居をして痺れた足が立ち上がりに乱れたのか、いや、きっとお屠蘇がちょっと過ぎたためだろう。
KOBANの受付飾る鏡餅 Dさん
最近、派出所つまり交番の看板がKOBANとなっているのをよく見る。とくに改築・新築された交番はみなそうである。住民に親しめるようにとの配慮か、そのKOBANにも正月がきた。鏡餅に平穏無事を祈って。
初みくじ若きカップル結び合い Nさん
初詣の二人のおみくじは大吉と中吉だったのか。成人式の二人か、将来を誓い合った二人か、ほのぼのと温かい正月風景だ。
おはようと笑みてすっぴん寒椿 Dさん
「おはよう。今朝も凛として美しい寒椿さんね。今日も元気を貰ったわ、あら、まだ私化粧もしてなくて…。」
この日の句会の最高得点句は9点の、
目も鼻もみな顔の外福笑い Uさん  であった。
拙句、熱き汁吹く派遣村去年今年(こぞことし) は7点戴いた。