Himagine雑記

思いついたときに気ままに書く雑記帳

大根

      
 今が旬の味、大根。わが家の青首大根も寒の内の今が一番おいしい。
古代エジプトでの栽培記録があるというが、日本書紀には「於朋泥(おほね」の名の記載があるという。カブに至っては縄文遺跡から種子が出土しているというから、野菜としてはずいぶん古くから人類がお世話になってきているわけだ。先日の七草でも、スズナ(カブ)、スズシロ(ダイコン)としてどっしりとしんがりの位置を占め、大衆的な野菜として今でも親しまれている。
 タクアン用に栽培される三浦、大蔵、練馬は白いダイコンだが、最近は青首ダイコンが多い。これは1974年頃西日本で栽培された青首系が、病気に強く、スがはいりにくい、半分は土の上に出ているので畑から抜きやすいというような理由から瞬く間に全国に広まったという。ダイコンは形も大きさも様々の種類がある。直径2,3センチ、長さ1.5メートル以上にもなる守口ダイコンを鹿児島の桜島に植えたら、地下のマグマに触れた長い根の先がびっくりして縮んで行き場をなくして横にふくらみ、重さ30キロのサクラジマダイコンになった、という話を作った人のユーモアセンスに拍手(^-^)。
カイワレダイコン、ハツカダイコン(ラディッシュ)にいたるまで形状も大きさも変異性に富むダイコンは、生でよし、煮てよし、漬けてよしだが、栽培面積・収穫量ともに野菜中第1位を占める。根の部分はビタミンCや消化酵素のジャスターゼが、葉の部分はビタミンAやC、辛み部分は胃腸の働きをたすけるアリルイソチアシオネートという物質が含まれている。何料理が旨いかは好きずきだが、畠から抜いたダイコンの土を拭い、そのままガブリとやるのは最大の贅沢かもしれない。
分類上、カブはアブラナ科アブラナ属、ダイコンはアブラナ科ダイコン属である。
 さて、今夜は鍋らしいから、スライスしたダイコンしゃぶしゃぶでいくか。
 大根の土大根の葉で拭う  剛誠